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Official髭男dism ヒゲダンで最もかっこいい曲完成

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NIKKEI STYLE

2018年4月、ドラマ『コンフィデンスマンJP』の主題歌『ノーダウト』でメジャーデビューを果たした4人組ピアノポップバンド、Official髭男dism、通称・ヒゲダンの快進撃が止まらない。フジテレビ月9ドラマの主題歌に新人バンドが抜てきされたことも驚き。だが、心揺さぶる美しい旋律や歌声、高い演奏スキルを備えたクオリティーの高い楽曲は新人離れしており、数々のアーティストが賛辞を贈った。

19年5月に発表した2ndシングル『Pretender』は、映画『コンフィデンスマンJP』の主題歌となり、「ストリーミングチャート」であいみょんを抑えて1位を獲得。勢いそのままに7月の日本武道館公演も大成功を収めた。

ますます注目が高まるなか、リリースした最新シングル『宿命』はホーンが高らかに響く壮大なミディアムチューンで、『熱闘甲子園』(テレビ朝日系)用に書き下ろした1曲だ。また、これまではセルフプロデュースだったが、初めてプロデューサーを迎えた。彼らの音楽性を『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)などで高く評価する蔦谷好位置だ。かねてより蔦谷の音楽をリスペクトしていた4人にとっても、多くの刺激と学びがあったという。

藤原聡(ボーカル&ピアノ) この曲のかけらは昨年、伊豆での『Pretender』の制作合宿でできました。その後、タイアップが決まり春の甲子園大会を4人で観戦したとき、その場で体感した歓声がこの曲を呼んでいると感じて。球児たちにとっての甲子園、僕らにとっては音楽という、何よりも優先してひたむきに向かっていくもの…。彼らと僕らの共通項が「宿命」だと感じて、すぐにこの言葉や大まかなアレンジが自然と浮かびました。

松浦匡希(ドラム) 僕は初めて球場で観戦しましたが、球児に加え、その場にいた様々な人たちの熱がすごいなと感じました。そこから、いろんな人の人生を応援できる曲になればいいねと話が広がっていったんです。

蔦谷が行う「音の清書」

小笹大輔(ギター) 骨格となるブラスが入ったラフなアレンジはできたものの、もっとスケールの大きなサウンドにしたいという話になり、尊敬する蔦谷さんに力を貸していただこうとなりました。

楢崎誠(ベース&サックス) 引っ越したばかりの蔦谷さんのスタジオにおじゃましたら、初めてのお客さんだと言ってくれて(笑)。僕らのイメージを口頭で伝えてブラッシュアップしていただき、それをまた僕らが聴いて…というキャッチボールを何度か重ねて完成しました。

松浦 音の清書をしてくれるというか、いつも想像以上のものが返ってきましたね。壮大な世界観にするため、「(ドラムの)タムの音はこっちのほうがいいよ」と具体的な提案もして下さいましたし。僕らの頭で描く音がどんどん出てくるので驚くことばかりでした。

蔦谷の豊富な経験とアイデアに触発された結果、シンセベースといった今までに試したことのない楽器にも挑戦できたという。

楢崎 サビにもっと低い音があったほうがバランスがいいという話になったとき、シンセベースとタムを使って、リズムをもっと大きく取れるようにしようって言ったのも蔦谷さんだっけ?

藤原 Aメロ、Bメロは生ベース、サビはシンセベースにする案は最初からあったよ。

楢崎 そうだった。もとはシンセベースと5弦ベースのみの予定でしたが、蔦谷さんと話していて「もっとバキバキっとした音を入れたら面白いね」って。それで、4弦ベースで(たたくように弾く)スラップを入れることにしました。

藤原 ブラスのアレンジも目から鱗でした。最初はトランペットを3本重ねるつもりでしたが、「4本にしてみたら?」とアイデアをいただいて。同じ楽器が複数重なるとピッチが微妙にずれるので、それによって独特のニュアンスが生まれる。いつも聴いてるブラス隊の音と違うものになりました。

小笹 今作では、ホーンがオブリガード(主旋律を引き立てるために用いられる印象的な伴奏)の役目を担っていたので、ギターに求められるのは力強さかなと。なので、これまでの楽曲で一番低音感にこだわってベースと一緒になるイメージで作りました。また、ひずみの利いたディストーションギターで暴れるのがヒゲダンの特徴なので、友達から借りたビンテージのレスポールを使っています。

韻は母音よりリズム重視で

「歌詞は球児だけでなく、全人類に向けて書いた」と誇らしげに語る藤原。スケールの大きなテーマを編むうえでメンバーの言葉が支えとなり、作詞の面でもステップアップできたようだ。

藤原 この曲ができた時、「きっとものすごい曲になる」と感じましたが、『熱闘甲子園』や蔦谷さんに出逢えたことで、そのときの想像を超えるスーパーアンセムになりました。ありがとう地球!

全員 あははは。

藤原 完成までは毎日iPadに向かい、書いては消しての繰り返し(苦笑)。『宿命』の歌詞案は全部で11稿まで作りました。特にサビはかなり悩んで、レコーディング当日にやっとできました。

楢崎 マイクで録って一番気持ちいい響きはどれだろうって歌入れ直前まで悩んでたよね。録音環境などちょっとしたことで変わってくるから、実際に歌ってみないと分からないことも多いんです。 

松浦 作詞しているさとっちゃん(藤原)は完全に自分の世界に没入して歌詞を書き上げてくるので、僕らは響きの良さといった点を客観的に判断してアドバイスなどをしていました。

小笹 こんなにたくさん歌詞案を書くことになったのは蔦谷さんの影響も大きいって言っていたよね。洋楽的なブラスやリズムを取り入れたサウンドに仕上がった時に、「洋楽において韻を踏まないなんてありえない。シェイクスピアの詩集は韻を完璧に踏んでいる」って言われたんでしょ?

藤原 そう。「ここまでかっこいいサウンドを作れたなら、歌詞も突き詰めるべきだ」って。なので、書き直しては夜中に蔦谷さんに送りつけて(笑)。サビの「奇跡じゃなくていい/美しくなくていい」「切れないバッテリー/魂の限り」は、歌入れ直前にようやく絞り出た一節です。韻を踏みながらも、聴いてくださる人の宿命を応援し、もちろん球児たちの背中も押せる、より良い歌詞になったと思います。

小笹 韻を踏むというのは、母音が合えばいいというわけでもない。むしろリズムが大事だったりするから、字面で見ただけじゃ分からないんですよ。それもあって時間がかかったけど、そのかいあって、ヒゲダン史上一番かっこいい曲ができたと思っています。

松浦 7月に武道館で演奏したとき、今このタイミングでこの曲を出せてよかったと思いましたね。今後、僕らがもっと大きなステージに立った時に、なくてはならない曲になるなと。

藤原 僕らの音楽はブラックミュージックにルーツがあるので、海外のサウンドに憧れがあるんです。今回は蔦谷さんと組めたことで、邦楽にはあまりない超低音域にまでこだわった曲を作れました。これなら、低音が弱く出がちなストリーミングで聴いたとしても、迫力がしっかりと伝わる1曲になったと自負しています。

楢崎 ストリーミングのお陰で、海外で僕らの音楽を聴いてくれているファンも多いしね。僕らの目標の1つに海外でのライブがあるので、SNSでコメントをくれることが多いアジア圏を、まずはツアーで回れたらいいですね。

小笹 あと国内では、自分たちで主催するフェスをいつかやりたいと思っています。

『宿命』
 『2019ABC夏の高校野球』応援ソング/『熱闘甲子園』テーマソングとして書き下ろされた、今夏を彩るアンセミックなナンバー。スタジアムの観客席にいるかのように高らかに鳴り響くホーンに圧倒されるイントロ、自らの宿命に立ち向かう意志の強さを感じさせる歌声に心が震える。ジャケットは、藤原の左手をデザインしたもの。(ポニーキャニオン/700円・税別)

(ライター 橘川有子)

[日経エンタテインメント! 2019年9月号の記事を再構成]

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