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アウディQ3スポーツバック 流麗な外観に快適乗り味

2019/10/6

日本市場への投入を前にアウディQ3スポーツバックをドイツで試乗した(写真:アウディ、以下同)


アウディのSUVラインナップに、ファストバックスタイルのCセグメントモデル「Q3スポーツバック」が登場。ドイツ・アイメルディンゲンでの試乗を通し、2020年半ばの日本導入が予想されるニューモデルの出来栄えを確かめた。

■隙を生じぬドイツ勢のSUV戦略

SUVカテゴリーの人気はとどまるところを知らず、アウディの例を挙げれば、全販売台数の36.4%、つまり3台に1台をSUVが占めているという。2018年のこの数字に対し、2014年の比率は22.4%だったというから、伸びっぷりを実感するには十分だろう。

もちろん、その伸びはさまざまな車種投入によって支えられてきた側面もある。プレミアムブランドでいえば大・中・小を並べるだけでは飽き足らず、その間にファストバックスタイルのモデルを差し込むに至っているのはご存じの通り。それを“クーペ”と称するのはちょっと無理があるが、求めるユーザーのマインドとしては、まさに一世を風靡(ふうび)したスペシャリティークーペに似たところがあるだろう。

2019年7月にドイツで発表された「Q3スポーツバック」。車格的にはCセグメントに属する、ファストバックスタイルのSUVである

Q3スポーツバックの趣旨もまさにそこにある。欧州では2018年秋にフルモデルチェンジを受けた「Q3」の派生車種と位置づけられるが、既に「Q2」や「Q8」といった“Q+偶数”の車名を持つファストバックSUVがある中で、なぜこのモデルが「Q4」を名乗らないかは明確な答えを得られなかった。その名はさらなる別モデルのために取ってあるという臆測もあるが、商品ばかりかパワートレインまでもが多岐にわたる現況で、アウディが苦悶(くもん)しつつさまざまなトライを重ねていることは間違いないだろう。

■ベース車とは印象の異なるデザイン

Q3スポーツバックのボディーサイズは全長×全幅×全高=4500×1843×1567mm。ベースとなるQ3に対して、全長は16mm長く、全幅は6mm狭く、全高は18mm低い。実際に2台を見比べると、このささいな寸法差でここまで印象が異なるかというほど、そのたたずまいは鋭く流麗だ。「アウディ・クワトロ」のDNAを継承するフェンダーのブリスターや、Q2以降取り入れたボディーサイドのインバースなど、車体はテクスチャーがバキッと際立っている。サッシュドアを採用しながらQ8にほど近い緊張感を保っているのは、十八番でもある生産精度の高さがゆえだろう。

インテリアのデザインはベースモデルである「Q3」に準拠。仕様に応じて、MMIと呼ばれるインフォテインメントシステムや、デジタルメーターのアウディバーチャルコックピットなどが装備される

内装のデザインはQ3に準拠しているが、ダッシュボードトリムのオーナメントやドアアームレストにアルカンターラを貼り込むなど、華やかな演出も施されている。部品のはめ込みひとつにも表れる潔癖なまでの質感追求は相変わらずだ。液晶パネルを用いるメーターは多彩なグラフィックを擁しており、インフォテインメントとのシームレスな連携を可能としている。MMI(マルチメディアインターフェイス)はコネクティビティーにも重きをおいており、Amazon Alexaとの連携およびApple CarPlay、Android Autoとの接続など、ITサービスとの協調にも配慮したものとなっているが、日本仕様がどこまでのカバレッジで導入されるかは未定だ。

■20インチの大径タイヤを履きこなす

搭載エンジンはガソリン2種類、ディーゼル2種類となる。こちらも日本仕様の詳細は未定だが、ほぼ確実に導入されると見込まれるのがガソリンの1.5リッター4気筒直噴ターボだ。これは気筒休止機構に加えて48Vのマイルドハイブリッドシステムを搭載するもので、ベルト駆動のオルタネータースターターを介して、加速時にはエンジン出力の補助、減速時にはブレーキエネルギーの回収などを行う。また、40~160km/hの範囲におけるエンジンを停止してのコースティングや、20km/h以下での走行中のアイドリングストップなど、そのモーターを生かしたさまざまな省燃費制御が施されている。ちなみに、ゼロ発進時には最大50N・m、加速時には最大9kWがモーターからアシストされ、6段MTの場合では0-100km/h加速が9.6秒、最高速が204km/hという動力性能に一役買う。日本仕様は恐らく7段Sトロニックが標準となるが、この動力性能に大差はないだろう。

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