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小沢コージのちょっといいクルマ

日産に聞く「なぜ手放し運転が可能になったのか」

2019/10/11

両手を放した状態でレベル2の運転支援をついに可能にした新型スカイライン。小沢コージ氏が開発者を直撃した

高速道路での「手放し」運転を実現した日産自動車の「プロパイロット2.0」が、スカイラインに搭載され注目されている。市販車に「手放し運転」を導入するにあたり、どんな課題があったのか。河口湖での新型スカイライン試乗会で、小沢コージ氏が担当エンジニアの大埜健さん、伊藤博文さんに話を聞いた。

■レーンをキープする性能はピカイチ

小沢コージ(以下、小沢) 今回、ようやくスカイラインで試せたプロパイロット2.0ですが、やはりシビれます。まだ空いてる中央道の河口湖線でしか試せていませんが、高速道路での両手放し運転はマジですごい(※)。これぞイメージ通りのプロパイロット! いよいよ自動運転の世界が一歩近づいてきたような。

※1 プロパイロット2.0が作動する条件は「3D高精度地図データがカバーしている高速道路区間のみ」「制限速度内であること」の2点。

大埜健(以下、大埜) ありがとうございます。実はハンズオフ(両手を放しての運転)自体はすでに米国でGM傘下のキャデラックが「スーパークルーズ」で実現しています。それと国内でもBMWがこの夏あたりから時速60キロ以下で実現していて。

小沢 確かにそうでしたね。

大埜 とはいえ、レーンをキープする性能は現在プロパイロット2.0がピカイチで、車線のド真ん中をビシッと走っていくんです。その性能はどこにも負けてないと思います。

小沢 まさしくその通りで、乗っていて怖さが全然ないのに驚きました。まだ1時間弱しか試せていないんですが。

伊藤博文 それからGMは本当に単一車線のハンズオフ機能だけで、プロパイロット2.0のように総合的に支援するシステムにはなっていません。車線変更の支援やナビに連動した機能はないので。

小沢 ということはやはりプロパイロット2.0にはアドバンテージがあると。

大埜 独自の3D高精度地図データが付いているので、高速で3車線あれば右、中央、左と車線が指定できますし、目的地を入れればナビと連動して自動でルート走行ができ、車線変更や分岐支援も可能ですから。

ナビと連動して自動でルート走行ができ、車線変更や分岐支援も可能

小沢 3D地図データがカバーする空いてる高速道路ならほとんどハンズオフのまま行けるし、ジャンクション合流も追い越しもハンドルに手を添えているだけでできると。ただし、それでも今回はレベル2、あくまでも運転支援技術であって運転の責任は相変わらずドライバーにあるんですよね。

大埜 その通りです。カメラが監視していてドライバーが前方から目を離すと警告が出ます。決して安全運転の義務から解放されたわけではありません。

■バックアップも装備

小沢 では今回具体的になぜハンズオフが可能になったんでしょうか。そもそも法的な縛りなどはなかった?

大埜 その通りです。もともと道路交通法(道交法)には、具体的に「ハンドルから手を放して運転していけない」とは明記されておりません。「安全運転の義務」が定義されているだけです。

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