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訪日客で過熱する浅草のラーメンシーン 注目の3店は

「中華ソバ ビリケン」の「中華ソバ」

中華ソバ ビリケン

<蔵前の超実力店「らーめん改」の新コンセプト店>

引き続き、紹介するのは、今年7月5日にオープンした「中華ソバビリケン」。

店舗は最寄り駅である、都営浅草線浅草駅から徒歩3分程度。間近に隅田川を望む立地は観光ついでの立ち寄りにはベストに近いもの。浅草だけではない。同店は東京のシンボル・スカイツリーを擁する押上エリアからも徒歩圏に位置する。同店でおなかを満たしてから、そちらに足を延ばすのも、悪くない選択肢だろう。

1号店である「らーめん改」で提供されるのは、滋味深い貝のうま味を前面へと押し出した貝だしラーメン。他方、「ビリケン」で提供するのは、1号店とは打って変わって、カモ&鶏の動物系素材からだしを採った清湯ラーメン。

押上地区からも徒歩圏に位置する

「清湯ラーメンの魅力が浸透しつつある」という、昨今のラーメンシーンの動向を的確に捉え、同系を主軸とした路面店を展開させる。しかも、素材として、鶏のみならず「カモ」をも採用するという付加価値の付け方は作り手としてのセンスの高さを十二分に感じさせてくれるものだ。

同店の看板メニューは、ズバリ!「中華ソバ」。

鶏とカモを、炊き込む火の加減に細心の注意を払いながら炊き上げたスープは、穏やかに立ち上る鶏の芳香もさることながら、ドッシリと地に足がついたカモの雄々しいうま味が、レンゲを持つ手を止めさせない。スープに合わせる油からも芳醇(ほうじゅん)なカモの風味がほとばしり、スープに含まれるカモ成分とあうんの呼吸を奏でる。

分厚いうま味を有しながらも鋭いキレを感じさせる味わいに、作り手の緻密な計算が見え隠れ。なるほど、食べ進めていくうちに徐々に分かってくる。しょうゆダレのうま味の質に工夫を凝らし、だしと相まってキレを感じさせる構成にしているのか。

このスープに合わせているのが、自家製の中細麺。軽めの麺質が快適なすすり心地となる。トッピングのカモチャーシューも、かみ締めるほどに野趣味を感じる一級品であり、あっと言う間に丼を空っぽにしてしまった。

オープンしてからまだ日が浅いにもかかわらず、既に限定メニューも次々と繰り出している同店。機会を見つけて是非、足を運んでみてもらいたい。

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