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ジンズThink Labグループ統括リーダーの井上一鷹氏

ジンズThink Labグループ統括リーダーの井上一鷹氏

眼鏡専門店「JINS」を運営するジンズは、従来の眼鏡の枠を超えるような商品・サービスの開発を進めている。人事分野の課題解決に先端テクノロジーを利用するHRテックの関連でも、集中力を測れる眼鏡型端末「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」と、集中して仕事ができる空間「Think Lab(シンク・ラボ)」の事業拡大に挑む。両事業を手がける井上一鷹・Think Labグループ統括リーダーに聞いた。

まばたきで集中力を測定

――ミームとは、どんなものですか。

中央部のセンサーでデータを集めるジンズ・ミーム=ジンズ提供

中央部のセンサーでデータを集めるジンズ・ミーム=ジンズ提供

「眼鏡の形をした、集中力を測定する道具です。つけた人の姿勢や、まばたきなどのデータを集めて、どれだけ集中しているかを数値化します。生理的な状態をもとに心理状態を測りたいと思って8年前から開発し、2015年に発売しました。もともとは企業向けに働く人の眠気判定などに使ってもらう想定でした」

――集中力を測ってどうするのですか。

「日本の工場では、生産ラインの間を何歩で移動するかなど非常に細かいところまで測定し、生産性向上を図っています。ところが、オフィスの生産性は数値化しにくい。そこで集中力を切り口にしようと考えたのです。実験を繰り返して改善を重ね、『人事に役立つ端末』としてアピールしています」

「具体的には『集中力が切れてきた人に休憩を促す』といった方法で効率を上げる使い方が考えられますが、当社としてはイノベーションにつながるような働き方改革を実現する助けになればいいと思っています。それこそ日本企業に必要だろうと」

――イノベーションにつながる働き方とは。

「創造的なアイデアを思いついたり、深く考え抜いて斬新な発想を得たりするときの集中力に注目し、仕事の場面を2つ考えました。『ワイワイガヤガヤとコミュニケーションを取りながら新しいアイデアを見つけよう』という場面と『1人で一生懸命新しい仕事の切り口を深く考える』ような場面です。1人で考える場合は、気が散って集中できない状態ではだめでしょう。そこでまず、当社の東京・飯田橋のオフィスで社員がミームをつけ、集中度を測ってみました」

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