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キャッシュレス時代にぴったり いまどき「ミニ財布」

納富廉邦のステーショナリー進化形

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NIKKEI STYLE

2019年10月の消費税増税に伴ってキャッシュレス決済のポイント還元策も始まる。このタイミングで支払いを現金からキャッシュレス決済に変えようと考えている人も多いだろう。だとしたら、財布もコンパクトに変えてはどうか。「見たら必ず欲しくなる 革財布のすごいイノベーション」で財布の進化を解説したライターの納富廉邦氏が、お薦めのミニ財布3製品を紹介する。

◇  ◇  ◇

官民足並みをそろえてキャッシュレス化が推進される中、では財布が要らなくなるかというと、まだそういうわけでもない。キャッシュレス化が今より進んだとしても、現金しか使えない店がなくなるわけでもなく、現金を使わないからといって、領収書や控えは紙で渡されたりして、それらを収納するのは、やっぱり財布が便利なのだ。

とはいえ、もはや大量の現金を持ち歩く時代ではないのも確かだ。財布もコンパクトなもの、薄いものが売れてきている。いまだに「金運的に札を曲げない長財布がいい」とか、「とにかく何でも財布に入れるから大きいほうがいいい」という人たちもたくさんいて、大きなジッパー型の長財布にも需要はあるけれど、ポケットに入れても邪魔にならない、出し入れしやすい財布の需要は明らかに増えている。それに呼応するかのように、コンパクトだけれど便利な財布も次々に登場しているのだ。

もはや、登場して10年近くなる、バリューイノベーションの「薄い財布」や、cyproductの「カード&コインパース」、手前味噌ながら私がプロデュースしたsafujiの「キー付ミニ財布」などは、「殿堂入り」といってもいいようなコンパクトな財布だろう。そのくらい、コンパクトな財布もジャンルとして定着してきた。

今回は、そんなジャンルから、まだ比較的知られていない、または新しい製品の中から、実際に使って、これは良いと思ったミニ財布を3つ、選んでみた。このあたりが、コンパクトな財布の最前線だと思う。

エムピウ「ストラッチョ リスシオ」

エムピウといえば、現在の、財布そのもののイノベーションを最初に提示した名作「millefoglie(ミッレフォッリエ)」のメーカーとして有名だけれど、他の製品もとても良い物が多い。特に、今回紹介する「straccio(ストラッチョ)」は、個人的にミニマムな財布の最高峰ではないかと思っている。

その構造は、もの凄くシンプル。革を数枚縫い合わせて、それをくるっと巻いただけのような構造なのだが、これで紙幣10枚、100円玉15枚、厚めのカード5枚程度は収納可能。しかも、紙幣は折らずに収納できて、コインは完全に開かなくても出し入れできるので、レジ前でもたつくこともない。

特に「薄さ」を強調してはいないものの、そのシンプルな構造は、かさ張る要素が全くなく、結果的に「薄さ」を強調している財布と比べても明らかに薄い状態のまま使えるのだ。また、コイン部、カード部、紙幣部、どれもがマチも無い単なるスリーブのような構造なのに、実際に使ってみると使いにくさを全く感じない。サイズ的に余裕を見ているからなのだと思うけれど、それにしても、この扱いやすさは、見た目がシンプル過ぎるだけに驚かされる。

SYRINX「HITOE 短財布2」

SYRINX「HITOE 短財布2」は、厚手のしっかりした革を使いながら、薄くてコンパクトな財布を作るというなかなか野心的な試みを、使用者が満足できる形で実現した、薄い財布界のニューフェース。

収納量は紙幣10枚、コイン15枚、カード8枚程度と、一般的な二つ折り財布と比べても遜色ない。外観も大きさこそ一般的な二つ折り財布と同程度だが、その薄さは約15ミリとスマートで、ズボンのポケットなどへの収まりが良い。何より、中にギュウギュウにコインなどを入れても、基本的に厚みが変わらないのがすばらしい。

構造としては、考え方はバリューイノベーションの「薄い財布」と同じで、カード部とコイン部を重ならないようにして薄くするというスタイルだが、その実現方法が違う。一重、つまり折り畳まない構造で、内部に仕切りのような形で下部にカード部、上部にコイン部を設けて、その周りを紙幣で挟み込むというもの。ただ、それだけだと使いにくいのだけど、この財布では、ファスナーを2つ付けて、片方を開けると紙幣とコイン、もう片方を開けるとカードと、出し入れ口を分けたところがうまい。

もちろん、出し入れ口を分けているから、コインや紙幣を取り出した後、カードを出す場合は、一度コイン側のファスナーを閉じ、カード側を開けるという手間がかかる(慣れてくればコインとカードを一度に出し入れすることもできる)。しかし、紙幣やコインと一緒にカードを出す機会はポイントカードくらいしかなく、その場合、支払いをクレジットカードにすればカードだけでよいなど、一般的な運用の中で、この2つのファスナーを両方使うケースは意外に少ない(実際に使ってみて実感した)。

薄い財布は、どこかに無理を掛ける必要があるが、その無理の掛け方がうまいのだ。紙幣の出し入れにややコツがいるが、このアイデアと、革財布らしい質感を保ったまま薄さを実現したことを高く評価したい。

BrEAknoT「Minitto(牛革 栃木レザー)」

香川県の皮革製品メーカー、ルボアのプライベートブランド「BrEAknoT」による、小型財布「Minitto」は、現在、コンパクトな財布の中で、最も無理をせずに作られた、それ故に、実際に使った時の扱いやすさに圧倒的に優れた財布だと思う。

カテゴリーとしては、薄い財布というよりも小さい財布なのだけど、使用時の厚みも20ミリを切るので、十分に薄い財布と言ってもいいと思う。

構造は、カード部とコイン部が重なっていて、その下に紙幣を挟むというタイプで、本当に、特に目立った特徴はない。ただ、このよくありそうな構造を、ものすごく少ないパーツで実現していて、それが結果的にコンパクトさと薄さを生んでいる。

紙幣部は外側の革とカード部で挟むだけ、そしてカード部とコイン部の仕切りは可動式で、カード部とコイン部のマチは同じパーツを共用。なので、外側の革からコイン部まで4枚の革で構成されている。これは、今回取り上げた他の2つと同じだけしか革が重なっていないわけで、それでいて構造には無理がなく、紙幣は折り曲げず、カードもコインも余裕を持って出し入れできるのだ。特に、カード部とコイン部の仕切りが共用で可動式というアイデアが素晴らしい。この構造のおかげで、コインもカードもマチを大きく開いて出し入れできるのに、厚みが出ないのだ。

ミニマムなのに、カード部の裏側にはSuicaなどのICカードを差し込める小さなスリーブが付いていたり、全体を留めるホックのパーツがものすごく薄かったりと、ディテールも凝っていて、アイデア先行ではなく、かといって従来の財布の常識にとらわれず、「使う」ことを考えて作られているのがよく分かる。

収納量は紙幣が20枚、コイン30枚、カードは厚手のものが約6枚+ICカードと、十分実用的。構造上、コインの容量を減らせばカードはもっと入る。私の使い方では約10枚は収納できた。オンラインサイトでは革の種類も選べるのも良い(価格は変わる)。地味だが、すごく良くできている財布なのだ。

納富廉邦
佐賀県出身、フリーライター。IT、伝統芸能、文房具、筆記具、革小物などの装身具、かばんや家電、飲食など、娯楽とモノを中心に執筆。「大人カバンの中身講座」「やかんの本」など著書多数。

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