消費税10%と老後生活費 長期の資産形成で備え必須家計再生コンサルタント 横山光昭

このように支出について準備を整えていても、やはり“将来”を迎えたとき、収入が少なくて暮らしが大変だという状況も起こる可能性があります。そういう場合は、さらに支出の削減を検討しつつも、収入を増やすことも視野に入れます。例えば、毎月3万円の節約が必要な場合、1万円分の節約を頑張り、2万円は稼ぐという方法で達成することもできます。バリバリと働くというよりも、必要なだけ稼ぐという考え方でもよいのです。

運用は「長期・積み立て・分散」が原則

今からできることのもう一つとして、「使わないお金を運用する」ことがあります。将来への資産づくりです。最近は少しずつ投資に関心がもたれるようになったと思いますが、行動に移し始めているのはそのうちの一部です。今までいわれてきたような、「長期・積み立て・分散」の原則を用い、市場に連動した動きを目指すインデックス型の投資信託でコツコツと積み立てていけば、15年後、20年後には、複利の力で預貯金だけではつくることができない、大きな資産をつくり上げることができる可能性が高まります。そうやって老後資金を準備することも一つです。

運用を始めるには、生活を守ることができるだけのお金を持っていることが条件ですが、先にお伝えしたように家計の見直しをし、安定した貯金が毎月できるのなら、その一部を投資に回して「長期」という時間を味方につけた投資をすることもよいでしょう。

老後に必要なお金というと、多額が必要であることが予想されるために不安になりがちですが、私たちが「家計」というレベルでできる自衛もまだあります。悲観せず、今できることに取り組んで、将来に向かって進んでいきましょう。

(「もうかる家計のつくり方」は隔週水曜更新です)

横山光昭
(株)マイエフピー代表、mirai talk株式会社取締役共同代表。顧客が「現在も未来も豊かな生活を送ることができる」ことを一番の目標に、独自の家計再生・貯金プログラムを用いた個別の指導で、これまで1万件以上の赤字家計を再生。著書は累計100万部を超える『年収200万円からの貯金生活宣言』シリーズ、累計65万部の『はじめての人のための3000円投資生活』シリーズがあり、著作合計88冊、累計270万部となる。講演も多数。
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