消費税10%と老後生活費 長期の資産形成で備え必須家計再生コンサルタント 横山光昭

私は日々、何件もの家計相談を受けており、スタッフが受けている数も含めると、かなりの数の家計を見ていると自負しています。給料の中でしっかりとやり繰りして貯蓄を増やしている家庭、2人で共働きしているのにそれでも赤字になってしまい、ボーナスで補填している家計。中には、4人家族なのに食費が12万円、13万円とかかる家庭もありますし、教育費に20万円近くかけてしまう家庭もあります。信じがたい支出の仕方だと思われる人もいるかもしれませんが、実際にいらっしゃるのです。そして、自分たちの支出が多すぎるとは思っていないというケースもあります。

支出に優先度、家計の将来を左右

このように様々な家計状況を見ていると、問題なのは収入という場合もありますが、多くは「支出のコントロールがされていない」ということが、将来の生活に大きく影響するのだろうと思わされます。ですから、一般的にいわれる収入の目安、支出の目安を知ることも大切ですが、将来のお金について考えるときには、「自分の場合は」と置き換えて考えることが一番大切です。

そして、生活に必要な最低限のお金だけではなく、家族旅行など、年間にかかるイベント費、介護医療費なども考慮する必要があります。準備すべきお金がたくさんある中、私たちが今すぐにできることは、ギリギリまで節約して将来にお金を回すことではなく、「今を楽しみながら将来にお金を送る」ことです。

それができるようになるには、まずは自分が何にいくら支払っているのかを把握し、優先したい支出、そうではない支出をきちんと見極めていくことが大切です。生きるための支出も大切ですが、自己の成長を促す自己投資は将来の収入増につながる可能性がありますし、趣味も人間の成長を促すことにつながるかもしれません。

とても大切な支出は継続的に、頻度が少なくてよい支出は数カ月に一度、あまり必要ないと思えた支出は思い切ってカットするなどとコントロールするのです。そうすると、毎月安定した貯蓄額を作りやすくなります。そのようにして支出を徐々に小さくしていければ、将来的に収入が少なくなるような変化の時期が来ても対応がしやすくなります。

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