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多部未華子さん結婚 ぶれない自分と絶妙バランス感覚

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NIKKEI STYLE

NHK金曜午後10時のドラマ『これは経費で落ちません!』が、好評のうちに最終回を迎えました。メーカーの経理部を舞台に、「何事もイーブン」を信条とし、公私混同は見過ごさず、会社のルールを厳格に守る経理女子の姿を描いたお仕事ドラマです。主人公の森若沙名子を多部未華子さんが演じました。多部さんは今週、結婚のニュースでも話題になりました。まさに公私ともに充実しています。

ドラマではおのおのの社員が抱えている様々な事情や会社組織の問題点を浮き彫りにし、視聴者にも身に覚えのあるエピソードが展開されるなか、沙名子のブレずに正しさを貫く姿勢に、視聴者の多くは爽快感を得ていたようです。同時にネット上では多部さんの「ハマり役」との声も数多く上がっていました。

自分のペースを崩さない主人公との共通点

確かに主人公・沙名子のブレない一貫性のある姿勢と、女優・多部未華子さんのキャラクターのイメージは一致しているような印象があります。

映画『アイネクライネナハトムジーク』で共演した、三浦春馬さんはインタビュー記事で「(映画『君に届け』で初めて共演した)9年前から多部さんは、乱さない、という印象が変わらないんです。自分のペースをしっかり守り、常に凛(りん)としていて。『ぶれない』というか」と、多部さんの姿勢を称賛しています。

また、同作の今泉力哉監督は「芝居をする中で、自分を良く見せたいとか、かわいく映りたいという意識が一切ない」と語っています。

多部さんの女優デビューは2002年。役者としての多部さんは、映画、ドラマ、舞台に途切れることなく出演し、主役やヒロインだけでなく、脇役でも存在感を示し、「あぁ、こういう人いそうだな」という人物を演じ続けてきました。今泉監督が評価する姿勢は10代の頃からブレずに守られてきているのです。

その一貫性を持ったブレない力を発揮し続ける秘訣について、多部さんは、エンタメ業界を目指す専門学校の学生たちに向けて次のように話しています。

学生から現在の仕事をする上で大切にしていることについて質問され、多部さんは「やりたいこと、やりたくないこと、興味があってワクワクすること、興味がないなって思うこと。全部、自分次第なので、自分自身を見失わないことが一番大事な気がします」と回答しました。

三浦さんが多部さんを評していた通り、多部さんは実際に、自分のペースを守り、自分を見失わないことを大切にしているのです。

この良いものを生み出すためならば、自分がどう見えるかは二の次であるとしながらも、同時に自身を抑え過ぎずに自分を見失わないという絶妙なバランス感覚は、どの業界、どの業務においても大切な感覚であると言えるでしょう。

組織において、自分がどう見えるのか、その評価ばかりを気にしていては、内向きな意識が強まり、社会のニーズに合った素晴らしいものを生み出すことはできません。とはいえ、自身が業務を進める上で、自分を押し殺し、自己犠牲のもとに成立するようなスタイルを作り上げてしまっては、いつかは自分自身が疲弊してしまい、組織全体のパワーアップにもつながらないでしょう。

良い商品や良いパフォーマンスを生み出すためには、自分ファーストになり過ぎず、かつ自分を見失わない、程よいバランス感覚が大切なのです。

実際、多部さんは、トーク番組「アナザースカイ」(日本テレビ系)のなかでも、映画やドラマは、スタッフや監督、役者全員が同じ目的に向かって進んでいくものであり、「女優」はその作品の一部であって、決して特別であるとは思っていないという意思を語っていました。チーム全体が良い作品を生み出すという目的に向かって進むために、作品の一部として自身が機能する役割を見定め、全うする……。

多部さんは自分の意思として、この絶妙なバランス感覚を発揮できるよう心がけているのです。

「自分ファーストになり過ぎずとも自分を見失わない」絶妙なバランス感覚を持つというのは、意識しても難しいことです。

多部さんのように、周囲全体を見渡し、自分が全体の一部としてどのようなピース、役割を担うべきかを見定め、その役割を全うしていくことが基本にあるのだと思います。そのような姿勢と取り組みを続けていくなかで、自然と評価もついてくることから、結果的に周りからどう見られているかなどを気にする必要もなくなってきます。自身の役割とは、決して周囲からの評価を気にしながら担うべきものではなく、自分の意思と目標を見失わないなかで担っていくべきものでもあります。

それは自分を特別視していないからこそ、客観的に成せる技なのかもしれません。組織やチームにおいて、「自分ファーストになり過ぎずとも自分を見失わない」。「イーブン」とも言えるこの信条を意識しながら日々の業務に取り組むことで、自分の進むべき道も開けてくるのではないでしょうか。

鈴木ともみ
 経済キャスター、ファイナンシャル・プランナー。日本記者クラブ会員。多様性キャリア研究所副所長。テレビ、ラジオ、各種シンポジウムへの出演のほか、雑誌やWeb(ニュースサイト)にてコラムを連載。主な著書に『デフレ脳からインフレ脳へ』(集英社刊)。株式市況番組『東京マーケットワイド』(東京MX・三重TV・ストックボイス)キャスターとしても活動中。

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