遠隔で声がけや家電操作も 介護にも便利なIT機器

日経PC21

筆者が実践しているIT機器を活用した見守り。ウェブカメラとスマホで随時、様子をうかがい、画面付きスマートスピーカーで声がけやビデオ通話をする。またスマート家電リモコンで、テレビのほか照明、エアコンなどの家電も遠隔で操作できる

筆者には、近所に一人暮らしをしている母がいる。高齢ゆえ、ある程度の介護が必要なのだが、その見守りに以前から活用しているのがウェブカメラなどのIT(情報技術)機器だ。

キッチン周りの見守り目的でカメラを増やしたところ、母がご飯に洗剤を掛けるのを目撃。慌てて駆けつけ、難を逃れた。トイレから出てこない母を心配して行ってみたら、トイレを詰まらせて水浸し、なんてこともあった。

筆者が利用している機器の一部。「Echo Show5」は直販価格9980円(税込み)。「RS-WFIREX3」には「RS-WFIREX4」(実売価格は7000円前後)、「TS-WPTCAM」には「TS-WPTCAM2」(実売価格は2万円前後)という後継機種が出ている

こうした機器は、母を担当するケアマネージャーと相談しながら設置している。もちろん、カメラの前に母がいるとは限らないし、筆者が24時間見守れるわけでもない。ただしカメラを置くことで、事態をできるだけ早めに収拾、もしくは先回りして対応できる可能性は高くなる。

カメラのモニター画面。居間とキッチン・トイレ周りを見守ることで、数々の事態に対処できる

意外と活躍するのが、ラトックシステムのスマート家電リモコン。スマホを使い、筆者の自宅や外から母の家のテレビを操作できる。これにより、母がテレビのボリュームを上げすぎてしまう、リモコンをやたらと押して操作を見失う、つけっぱなしで寝てしまう、などの事態にも対応可能になった。

最近、気分がふさぐことが多い母のために、アマゾンの画面付きスマートスピーカーも導入した。昔の写真をスライドショーで流すようにしたら、気分が明るくなる傾向に。ビデオ通話による声がけも、顔が見えて安心するようだ。著者の訪問時は、筆者のガイドで音楽を聴いたり、アレクサとの会話を楽しんだりもしている。

ITを駆使して、母にはできる限り自宅で楽しく過ごしてもらえるよう、画策している今日このごろだ。

スマート家電リモコン「RS-WFIREX3」のスマホアプリ画面。離れた場所からも、母の家のテレビやエアコンなどを制御できる。部屋の温度や湿度、明るさをモニターする機能もあり、熱中症が心配な今夏、非常に頼りになった
スマホの「Alexa」アプリ。ここから、母の家の「Echo Show 5」に声がけできる。リモート操作で音楽も流せるので、これらを併用して母の気分を改善できればと思っている

(ライター 青木恵美)

[日経PC21 2019年11月号掲載記事を再構成]

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