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ビジネス書のベストセラーを並べたレジ前の平台に面陳列する(青山ブックセンター本店)

ビジネス書のベストセラーを並べたレジ前の平台に面陳列する(青山ブックセンター本店)

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は2~3カ月に一度訪問している準定点観測書店の青山ブックセンター本店だ。前回訪れたのは6月下旬。ベスト5の本で見ると、そのすべてが入れ替わり、新刊への反応は上々。ビジネス書全般の好調ぶりがうかがえる。そんな中、書店員が注目するのは、SNS(交流サイト)マーケティングのプロがその要諦をわかりやすく解説した一冊だった。

筆者は「ferret」創刊編集長

その本は飯高悠太『僕らはSNSでモノを買う』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。著者の飯高氏はウェブマーケティングメディア「ferret」の創刊編集長。現在はSNSのビッグデータ分析などを手がけるホットリンクの執行役員最高マーケティング責任者(CMO)を務める。ネット業界では著名なSNSマーケティングの専門家だ。これまでの知見を生かし、ソーシャルメディアを使ったマーケティングの勘どころを説いたのが本書だ。

著者を訪ねてきた後輩に、語って聞かせる運びで本は進行する。聞き手役は、企業のSNSアカウントの担当になったばかりの高校時代のサッカー部の後輩と、その後輩の大学時代の先輩でフリーで接客講師をしている女性という設定だ。その2人の素朴な疑問に答える形式なので、とにかく話がわかりやすい。

著者によれば、「企業のウェブ担当者は、SNSにおけるユーザーの行動を、まったくといっていいほど」とらえられていないという。そもそも検索エンジン最適化(SEO)やリスティング広告などのウェブ広告手法は、悩みや願望が顕在化している顧客にしか届かず、単価も上昇傾向だ。では、何をするかというところでSNSが出てくる。

ユーザーによるコンテンツをいかに発生させるか

SNSといえども発信さえすれば簡単にユーザーに届くというわけではない。だが、身近な人からの口コミなら届く。それが本書でいうUGC(User Generated Contents=ユーザーが作ったコンテンツ)で、これを発生させやすい仕組みと、それを広げる仕組みを作ることが効果的なSNSマーケティングにつながるのだという。

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