たまにそういう感じの方を見かけるので、いつも使っている店が、いい店であればあるほど「自分はよく来ている」「お店の人に贔屓(ひいき)してもらえてる」ということをアピールしたいのかもしれません。その気持ちはもっともですが、少し視点を変えて女性の立場になってみてはいかがかと思うのです。これは仕事でどなたかを接待するときにも同じことが言えます。ちょっと気をつけてみてください。
■2.食事の仕方やマナー
「デートに行ったら、男性の食べ方が汚くてがっかり」というのも女性からよく聞く言葉です。女性はマナーなどを習うチャンスが割とあったりするのですが、男性の場合は意外と少なく、少し不利な場合が多いようです。
学生の頃のクラブ活動などで、ガンガンご飯を食べていた感覚が残っているのかもしれません。しかし、それは若いうちは許されても大人になればなるほどマイナスになります。上のようにいつの間にかがっかりされたり、ビジネスの場合は立場を失ったりすることだってあるからです。
詳しいマナーまでは、ここで書けませんが、「マナー以前の食べ方」については、今まで多くの日本人ビジネスパーソンを見て、ここは気をつけてほしいという点がいくつかありますので、ぜひご自分でチェックなさってみてください。
まず、食べる時にアゴだけ突き出したり、首だけ曲げたりしていないか、ということです。そんな風にするといっぺんに「下品な様子」になります。顔をテーブルやお皿に近づけるときには、首と背筋はまっすぐにしたまま、腰から曲げるようにすればきれいです。食事にしろ何にしろ、姿勢が良いだけで印象はかなりプラスです、気をつけてください。
そして「ほおばらない」ということが鉄則です。男性は特に食べ物をほおばって食べる習慣が身についてしまっている人が多いのですが、人と会話しながら食べるような席では、話そうとしてもモゴモゴしたり、相手に口の中のそしゃく中の食べ物を見せつけたりすることになります。そういった行為はストレートに相手の生理的嫌悪感に通じるので「かなりマズイ」印象になります。スマートに会話するなら、食べ物は2cm角くらいが口に入れる目安です。
もうひとつ、器を手にもって持ち上げるのは洋食系ではタブーです。どこか下品に見えてしまいます。お皿を手にもって食べていいのは和食だけ。逆に、和食は手のひらサイズまでのお皿は手にもっていただくほうがきれいです。

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