「次はないかな」 女性がイタいと感じる男のデート服失敗から学ぶデートのお作法(上)

プレゼンスコンサルタント 丸山ゆ利絵

プレゼンスコンサルタント 丸山ゆ利絵

いかがでしょうか? こういう失敗をする男性はかなり何でも無頓着なタイプか、得てして「デートだからって特別にせず、いつもの自分を見せた方がいい」と思ってしまうタイプです。確かに「デートだからって」特別に考える必要はないかもしれません。要は、Aさんのようにふだんから「会う相手に対して気を使う」「その機会にふさわしい雰囲気の装いを心がける」ということをして、工夫をすればいいのです。

現在、服装のカジュアル化は進んでいます。同時に、ビジネスにカジュアルが取り入れられた頃の無秩序な雰囲気は少なくなり、「ビジネスカジュアル」「スマートカジュアル」などの整然としたカジュアルを着こなせる人が増えました。B氏もそんなカジュアルをクールビズに取り入れて、プラスAさんと会う時には、ちょっとポケットチーフを変えるなどの一工夫をしていれば、冒頭のがっかり感はなく、そこから進展があったのではないかと推察します。

■2.がんばり過ぎのおしゃれがイタい

1とは逆方向に「がんばり過ぎてしまった」格好も、会った途端に女性を引かせてしまいます。Cさんという女性はD氏という男性とグループでのバーベキューパーティーで出会いました。明るい雰囲気でおしゃれに敏感そうなD氏に興味を持ち、初めての2人での休日デートとなった日。Cさんは待ち合わせの場所で手を振る、相手の男性D氏を見て「わあっ」と心ひそかに叫びました。

「自分だけ目立つおしゃれではなく、一緒にいる女性が引き立つおしゃれ」を考えることができる男性は、女性の間で評価が高くなる(写真はイメージ)=PIXTA

ネイビー地に赤が入ったチェックのジャケット、模様入り蝶(ちょう)ネクタイ、黒と白のチェックのシャツ、柄入りのポケットチーフ、エンジ色のスリムパンツ、くるぶしを見せて履いていたのはビロード地にワッペンが入ったスリッポン。袖口にはオレンジ色のカフスリンクス。ジャケットのフラワーホールには、ブートニエール(花の形のブローチのようなアクセサリー)。といった柄と色のオンパレードでした。

「張り切ってくれたのは、すごくうれしいのですが、カラフルすぎて『大人感』がゼロ。最初に『明るい』と感じた彼の印象が急にお調子者に見えてきてしまいました」とCさんは語ります。

D氏の着ているものひとつひとつは、いいものでしたし、きっとおしゃれな人なのでしょう。ただ服の柄や色同士がぶつかって、非常にうるさい印象になったようです。本来、大人がおしゃれに見えるのは、どちらかというと色数や柄は少なめなスタイルです。同系色でまとめるか、同系色に1カ所「差し色」を効かせる、などのほうが知的に見えるのも確かです。同じように柄も1種類くらいに留めてポイントとして効かせるほうがよい結果になります。

チェックのジャケットなら無地のシャツがよかったでしょう。これにチェック柄のシャツを合わせてカッコよくするには、チェックの色と大きさをよくよく計算する必要があります。また、蝶ネクタイやポケットチーフは、これも柄の入っていないもので、ジャケットの地色かチェックの線の色に合わせるなどしたほうが、トータルではきれいにまとまったでしょう。そうすれば、靴やフラワーホールのブートニエールももっと装いを引き立てたはずです。

ビジネススーツの合わせ方のセオリーでは「一柄二無地」(スーツ、シャツ、ネクタイのどれかに柄を用いるのなら、あとの2つは無地にする)という言葉があります。また、「使う色は2色まで、多くても3色」と言われます。それはすっきりと知的に見せるための決まりでもあるのです。大人の男性たるもの、せっかく良いものを着ていても、知的に見えなければ、印象が台無し。私服のときにも、2つのセオリーは守っておいたほうがいいでしょう。

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