北里柴三郎・津田梅子… 紙幣肖像の偉人、大学で学ぶノーベル賞受賞者も 展示を無料見学

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北里柴三郎の机・椅子や実験器具などが展示され、功績などを知ることができる(北里柴三郎記念室)
北里柴三郎の机・椅子や実験器具などが展示され、功績などを知ることができる(北里柴三郎記念室)

偉人や博士の業績を知るのに関連する大学の資料室や展示コーナーを訪ねるのはいかが。ほとんどが無料で学べ、後日そこで仕入れたうんちくを披露して鼻高々ということも――。紙幣の肖像とノーベル賞受賞者にスポットを当てた。

来場者、倍増の見込み

「新千円札の肖像に決定」。北里大学(東京・港)の一角にある北里柴三郎記念館の壁にはこんな幕が掛かる。今年4月、新札の図柄に決まり、大学や同館には電話やメールの問い合わせ、取材・撮影が殺到した。「ようやく落ち着いた。年間4000人ほどだった来場者は今年、2倍ぐらいに増えそうだ」と事務長の森孝之さんは話す。

記念館の1階にある「北里柴三郎記念室」では北里や門下生らの資料を公開。「近代日本医学の父」と呼ばれる北里の歩みはタッチパネルも用いて解説、破傷風菌の純粋培養やペスト菌の発見などの功績がよく分かる。愛用の机・椅子や顕微鏡、恩師の名が付いた滅菌用の「コッホ釜」のほか、結核の予防・治療を分かりやすく説明した「結核退治絵解」などが見どころだ。

現在の1万円札の福沢諭吉、千円札の野口英世が北里とつながりがあることも分かる。福沢は北里を物心両面で支えた恩人とされ、野口は北里が設立した伝染病研究所(当時)に入所した。2人が北里にあてた手紙も展示する。24年度上半期とされる新札の発行直後は、財布の中で3人が顔を合わせることもありそうだ。

10月中旬から梅子の生涯を俯瞰する企画展

新札の肖像では5千円札に女子高等教育の先駆者である津田梅子も選ばれた。津田が創設した津田塾大学(東京都小平市)には「津田梅子資料室」があり、展示室を公開している。展示は数十点。日本初の女子留学生として、6歳で日本を出発したときに着ていた小さな着物が目を引く。

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