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焼き鳥の名店の味、気負わずに楽しめる 東京・恵比寿

2019/9/30

焼く素材は店主に任せ、満腹になりそうなころ合いで客からストップを伝える形式

2019年2月、焼き鳥の新店「えい輝(えいき)」(「えい」はかねへんに英)が東京・恵比寿にオープンした。店主の小野田幸平さんは「日本一予約が取れない焼鳥店」といわれる「鳥しき」にて修業を積んだのち、同店初の姉妹店「鳥かど」で初代店主を務めた人物。そして実家は祖父の代から続く田園調布の名店「鳥えい(とりえい)」という、焼き鳥界の花形的存在である。

Summary
1.「鳥しき」出身、「鳥かど」初代店主の小野田幸平さんの新店
2.うまさの秘訣は「火」。五感をフル活用させ1本ごとに最適な焼き具合
3.極上の焼き鳥を気負わずに味わえる。「江戸っ子」的な雰囲気

店名は祖父・父・師匠にリスペクトを込めて「鳥えい」から一文字、「鳥しき」の親方である池川義輝さんの名前から一文字をいただいた。小野田さんの前店からの常連が訪れるほか、通い詰める近隣の人も多いそうで、「えい輝」は連日にぎわいを見せている。

「まずは昔からのお客様に『鳥しきの味をちゃんと受け継いでいるね』と認めていただくことが目標です。新しいメニューなども今後試していくと思いますが、ともかくみなさんに認めていただいてから。少なくとも数年は今のまま続けるつもりです」と小野田さんは謙虚に語る。

注文は「鳥しき」「鳥かど」と同じく、おまかせのストップ制。何を焼くかは店主に任せ、満腹になりそうなころ合いで客からストップを伝える形式だ。コの字形のカウンターは15人で満席。タイミングや表情などを見ながら次の串を焼くため、この規模がベストだという。

さっそく焼いてもらおう。

コースの始まりは上品ながら淡泊すぎない「ささみ(さび焼き)」

まずは「ささみ(さび焼き)」。表面に炭の芳香をまとい、中はほどよくレア。上品ながら淡泊すぎないササミのうま味を、絶妙の塩加減とおろしたての生ワサビで味わう。「味のバランスからして、最初にしか出せない部位です」という言葉通り、繊細さを極めた1本だ。

焼き鳥の神髄ともいえる「かしわ(もも)」。「モモ肉は鶏の味が一番わかりやすいのでとくに神経を使います」という小野田さんが目指すのは「ふっくらとジューシー、しっかり水分が残っているイメージ」。まさにその通りで、親方から受け継いだ秘伝のたれとあいまって何本でもいけそうな直球勝負のうまさ。

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