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さあ消費増税 食品を無駄なく食べきるお得技10選

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NIKKEI STYLE

食べられるにもかかわらず、捨ててしまう食品ロス。

消費増税を前に、無駄なく、賢く食材を使い切る工夫を共有しよう。

実践している1000人に、効果的な対策を聞いた。

1位 ダイコンの葉 いためて

 354人

ダイコンの葉は根の3倍のビタミンCを含んでいる。細かく刻んでかつお節などといため、しょうゆで味付けする和風が定番だが、ベーコンやハムなどを加える洋風の味付けも合う。コマツナなどと同じ調理法でいい。自治体などの食品ロス対策の講座で、講師として家庭での対策を提案する島本美由紀さんは「ベーコンといため、卵でとじると立派な一品料理になる」。葉はダイコンの青首部分と同じ辛みがあるが、ゆでると抜けるという。

都市部で新鮮な葉付きダイコンが出回るのは秋以降で、この時期は葉がやわらかくて食べやすい。自治体の料理教室などで教える行長万里さんのおすすめは、ジャコやピーナツ、トウガラシといためてご飯に載せた「ジャコピー丼」。回答者からも「葉にひき肉、卵、かつお節を入れていためる」(男性、64歳)、「バターでいためるとおいしい」(男性、52歳)との声があった。

2位 ブロッコリーは茎や葉も使う

 351人

茎にはビタミンや食物繊維などが豊富だ。皮を2ミリほどむき、中心部を薄切りやみじん切りにしてスープやいため物に活用する。つぼみと異なり、シャキシャキした食感で「酢味噌あえにして食べるとおいしい」(男性、67歳)。茎部分を楽しむため中国野菜のカイランを掛け合わせてつぼみを小さくし、細長くした新種「スティックセニョール」がある。「ブロッコリーはむしろ茎の方がおいしいと思う」(女性、45歳)という意見もあった。

3位 ニンジンは皮ごと料理

 294人

彩りにも欠かせない常備野菜の定番。皮やその近くにベータカロテンが最も多く含まれているので捨てることなく、皮ごと食べるという人が多かった。出荷時の洗浄で、表皮は薄くむけている状態で店頭に並ぶ。気になる場合はアルミホイルを丸めて軽くこそげ落とすといい。ポトフのように20分ほど煮込むと食感もよくなる。ペーパーで包み、野菜室に保存すると新鮮さを保ちやすい。「皮ごと調理しても味が全く変わらず手間も省けて楽」(女性、46歳)、「食べることで栄養を補い、ゴミを減らせる」(女性、40歳)などの声があった。

4位 ネギは切って生のまま冷凍

 224人

長ネギは保存袋に合わせた長さに切った後、冷凍庫で保存する。使う分だけ取り出し、凍ったまま包丁で切る。万能ネギも3~4センチの長さや、小口切りで小分けにして保存袋で冷凍すると、煮物やトッピングに便利だ。凍ったまま調理でき、冷凍庫で3~4週間は風味が保たれるという。「刻んだ状態で冷凍保存すれば、そのままラーメンなどに使えて便利」(女性、44歳)。「冷凍するとしなびないし、いつでも使える」(女性、58歳)などの声が多かった。

5位 キャベツや白菜の芯も活用

 215人

鍋やいため物に万能なキャベツや白菜。葉だけではなく、芯も千切りやみじん切りにしてスープやいため物の具材にできる。行長さんは「芯にはカリウムなどが豊富に含まれている。キャベツは食感が残る程度の加熱が良く、煮込みすぎると苦みが出る」と説明する。「かたいものも薄くスライスすれば十分食べられる」(男性、61歳)、「キャベツの芯は甘みがあり、かさましになる」(女性、52歳)と活用を促す意見があった。

6位 おかずの保存 透明な容器で

 214人

食べ残しや作り置きのおかずを入れるとき、透明な容器を選べば「何を保存しているのか一目瞭然」(女性、46歳)。「残量がわかるので食べ忘れない」(女性、28歳)。重ねて保存できる容器ならば、「冷蔵庫のスペースを有効活用でき、整理整頓もしやすい」(女性、44歳)。

7位 冷蔵室は容量の7割程度に

 193人

冷蔵庫の冷蔵室の温度は通常3~6度程度。詰め込みすぎると冷気が回らず、温度が上昇する一因になる。細菌の増殖などで食材が傷みやすくなってしまうため、「容量の7割程度にとどめることが食材をおいしく保管するコツの一つ」(島本さん)だ。「ある程度スペースを空けておくと何があるかわかりやすい」(女性、56歳)と買い物前の確認もしやすい。「節電にもつながり、一石二鳥の効果があった」(男性、54歳)との声も。

8位 ホウレンソウ 根元に甘み

 159人

冬にかけておいしさが増すホウレンソウ。寒さにあたると赤くなるその根元を食べる人は多く、「栄養があると聞いた」(女性、51歳)。実際、栄養成分のマンガンが豊富だ。土をよく洗い落として、根元のぎりぎりまで食べたい。「十字に切り込みを入れるとおいしくゆでられる」(島本さん)。「赤い部分に甘みがある」(女性、54歳)、「味わいがあっておいしい」(女性、59歳)。

9位 ショウガは切って冷凍保存

 128人

薄切りや千切り、すり下ろしなど使いやすい形状にしてラップで包み、保存袋に入れる。島本さんのおすすめは薄切りにして1枚ずつ並べ、ジャバラ状にラップで覆う方法。1枚ずつハサミで切って使える。「使いきれないときが多く、おろしたり刻んだりして冷凍する」(女性、61歳)、「使用頻度が高いので、使いたい分だけ取り出せて便利」(女性、48歳)。


10位 葉野菜 立てたまま冷蔵

 118人

ミズナやホウレンソウなどの葉野菜は横に寝かせず、根を下にして立てた状態で保存する。上に向かって育とうとする性質があるため、寝かせると立ち上がろうとする。その過程でエネルギーを消費し、傷むのが早まるという。収穫前の土で育っている状態を想像するのがポイントだ。「鮮度が長持ちする」(女性、60歳)という声が集まった。

空腹時の買い物注意 買いすぎず使いきる

本来は食べることができたはずの食品を廃棄してしまう、「食品ロス」への関心が高まっている。2016年度はこうした食品が推計643万トン。1人あたり51キロで米の消費量約54キロに相当する。その半分が家庭からの廃棄だ。

対策としては、無駄なものは買わず、買ったものは使いきることが有効だ。家族の人数が少ないと、食べきれないという事情もあるだろう。しかし、工夫の余地はある。空腹時の買い物は「買いすぎてしまい、食べきれずに捨ててしまう」(女性、33歳)との声もあるが、「買い物に行く直前にアメをなめると空腹感が紛れる」(行長さん)。使い切れずに傷んで捨ててしまう調味料も、「ゆずこしょうは瓶ごと冷凍して使ったり、チューブタイプのものは雑菌が付かないよう、使う度に口部分を拭き取ったりすると長持ちする」(島本さん)。野菜の皮や根元、芯も栄養の知識や調理法の工夫の仕方が分かれば、食べられる部位が増えてゴミも減るうえ、得した気分になる。

10月には企業や自治体、消費者に食材を無駄にしない取り組みを促す食品ロス削減推進法が施行される予定。一般社団法人フードサルベージ(東京・渋谷)の平井巧代表理事は家庭の使いきれない食材を持ち寄り、おいしい料理を作る機会を持つよう提案する。「固定観念を捨てることや組み合わせの妙を楽しむこと」がポイントだ。例えば、「そうめんをくだいてリゾットの米代わりに使う」。行長さんは「買い物に行かない日をつくる」ことを勧める。冷蔵庫や食品庫に眠る食材や、賞味期限が迫る災害用の備蓄食を見直す機会になる。財布に優しく、工夫に満ちた一品に食卓の会話が弾みそうだ。

ランキングの見方 食材を使い切る工夫など、食品ロス対策となる項目。数字はその項目に「取り組んでよかった」と答えた人の数。複数回答。写真は高井潤撮影、イラストは三井俊之、料理制作は島本美由紀。

調査の方法 料理研究家の島本美由紀さんと行長万里さん、フードサルベージ代表理事、平井巧さんの協力を得て「おいしく保存する」や「食べきる」などの観点で食品ロス対策の項目を30問作成。8月下旬~9月上旬、インタ-ネット調査会社のマイボイスコム(東京・千代田)を通じ、食品ロス対策に取り組む全国の20~60代の男女1000人に調査した。

(天野由輝子)

[NIKKEIプラス1 2019年9月21日付]

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