「0秒で動け」 一歩踏み出せない人に動くコツを伝授八重洲ブックセンター本店

第2章は「一歩踏み出す」。「宣言する」とか「『数打てば当たる』ではじめる」とか「最初はフィードバックを無視する」など、自身の体験談とともに一歩踏み出すための小技がいろいろと披露される。第3章は「人を動かす」。こちらでは「人といい関係をつくり、動いてもらう方法」がさまざま語られる。

最後の第4章は「『軸』を持て」。軸が自信や成長の原動力になると言い、自分の過去を振り返って現在の価値観を知る方法が説かれる。それでも自分の軸が見つからないときは実在の尊敬する人物でも、歴史上の人物でも、漫画の主人公でも何でもいいから「仮置き」してみようと説く。

その人だったらどうするかと考えていけば、軸が生まれ、いろいろな判断ができ、結果として動けるようになるという。会社の中で「わかっていても動けない」と感じて悶々(もんもん)としている人には、ちょっとしたヒントになるアドバイスが全編にわたって詰まっていると言っていいだろう。

「イベントも盛況だったし、店頭ではここの客層としては珍しく若い人たちによく売れている」とビジネス書を担当する本店マネジャーの川原敏治さんは話す。前著の『1分で話せ』も刊行から1年半たった今も毎日のようにコンスタントに売れていると言い、伊藤氏の本は若いビジネスパーソン定番の水先案内になりそうだ。

話題の『サードドア』4位に

それでは、先週のベスト5を見ておこう。

(1)Think clearlyロルフ・ドベリ著(サンマーク出版)
(2)0秒で動け伊藤羊一著(SBクリエイティブ)
(3)会社四季報 業界地図 2020年版東洋経済新報社編(東洋経済新報社)
(4)サードドア 精神的資産のふやし方アレックス バナヤン著(東洋経済新報社)
(5)FACTFULNESSH・ロスリングほか著(日経BP)

(八重洲ブックセンター本店、2019年9月8~14日)

前回紹介したリブロ汐留シオサイト店と同様、ここでも『Think clealy』と『FACTFULNESS』が息の長い売れ筋の2強。1位と5位に陣取る。その間の2位に食い込んだのが今回紹介した伊藤氏の新著だ。8月下旬に刊行されて秋口には必ずランキング上位に顔を出す業界研究本が3位に入った。4位は、18歳の青年が著名人へのインタビューに挑戦していくプロセスを語った話題の書。著者は1992年生まれ。19歳でシリコンバレーの投資家になったベンチャーキャピタリストで作家といい、米経済誌フォーブスの「30歳未満の最も優れた30人」などに選出されている。

(水柿武志)

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