Men's Fashion

レトロ柄だけど華やか 伝統柄ニットが秋の装いに彩り

トレンド

2019.10.1

MEN'S EX

大人のニットといえばシンプルな無地ばかりだった時代が過ぎ、この秋冬、装いはいつになく華やかさを増している。とはいえ、それらはいずれもトラッド柄をモチーフにした品行方正なイメージのものばかり。コンサバ派にとって、今季のニットスタイルは最高にエキサイティングだ。

[ “今”な王道STYLE1週間 ]

Mon.
復権久しい紺ブレをリフレッシュしたくて

ネイビーブレザーが旬!と聞いて久しい。この秋もその流れは継続しているようだが、さすがに去年と同じ格好では飽きてくる。というわけで、ニットベストでアップデートを図ってみた。色々探してピンときたのがフェアアイル柄だ。

久々に着てみたが、このベリートラッドな感じがいいではないか。地味になりがちな紺ブレスタイルに華やぎが出るのも新鮮だ。ところで先日知ったのだが、フェアアイルとは「羊の島」という意味らしい。面積は5.61平方キロメートル、人口はわずか70人ほどだそうだ。一体どんなところなんだろう……。

ニット1万8000円、シャツ1万9000円/以上ブルックス ブラザーズ(ブルックス ブラザーズ ジャパン) ジャケット11万円/カルーゾ、鞄9万9000円/フェリージ(以上ビームス 六本木ヒルズ) パンツ5万9000円/ロータ、タイ1万9000円/EG カペッリ(以上伊勢丹新宿店)

Tue.
ダイヤ柄ニットは配色次第で成否が決まる

フェアアイルニットが気分にハマったことに端を発して、トラッドニットを“再発見”したい熱が高まってきた。というわけで、次に目をつけたのがダイヤ柄。これも久々に手に取ったなぁ。

火曜日はアーガイルニット。一見ベーシックな色使いだが、よく見ると紫、緑、赤など様々な色が混じった糸を使っている。素朴な雰囲気だけど、コテコテのトラッドに見えないバランスがちょうどいいのだ。

ニット3万円/マクローレン(マクローレン) スーツ14万7000円/ドレイクス(ビームス 六本木ヒルズ) シャツ3万1000円/バグッタ(トレメッツォ) 鞄5万2000円/グレンロイヤル(ブリティッシュメイド 銀座店) 時計322万円/ヴァシュロン・コンスタンタン(ヴァシュロン・コンスタンタン)

Wed.

水曜はバランタインの象徴的ダイヤ柄。これはインターシャといって、ダイヤ形のパーツを象眼細工のように並べて、ひとつずつ手作業で縫い合わせている……という蘊蓄を昔よく聞いたものだ。ともあれ、今の気分ではモノトーン配色が断然格好いい。トラッドニット再訪、面白いじゃないか。

ニット14万6000円/バランタイン(ウールン商会) スーツ17万7000円/パイデア(ビームス 六本木ヒルズ) 鞄6万6000円/フルラ(フルラ ジャパン) 時計212万円/ヴァシュロン・コンスタンタン(ヴァシュロン・コンスタンタン) 靴6万8000円/ジョセフ チーニー(ブリティッシュメイド 銀座店)