公的介護施設は費用負担軽く 特養の待機者36万人終のすみかを選ぶ(中)

写真はイメージ=PIXTA
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筧家では夕食の後も幸子、良男に娘の恵を交えた「終(つい)のすみか」を巡る談議が続いています。「できれば自宅で最期を迎えたいけど、介護度が悪化したらやっぱり施設に入るしかなくなるんじゃないかなぁ」。良男がポツリと言います。

筧(かけい)家の家族構成
筧幸子(48)良男の妻。ファイナンシャルプランナーの資格を持つ。
筧良男(52)機械メーカー勤務。家計や資産運用は基本的に妻任せ。
筧恵(25)娘。旅行会社に勤める社会人3年目。
筧満(15)息子。投資を勉強しながらジュニアNISAで運用中。

幸子 色々な工夫をして在宅介護を続ける例も多くあるけれど、やはり介護度が上がると施設への入居も有力な選択肢になるわね。

 でも介護施設ってすごく種類が多いよね。どうやって選べばいいのかしら。

幸子 確かに、一口に介護施設といっても、受けられるサービスや施設の環境、費用は大きく違うから正しい理解が必要ね。まずは公的施設から考えてみるといいと思うわ。

良男 公的施設って?

幸子 一般には、通称「特養」と呼ぶ特別養護老人ホーム、同じく「老健」と呼ぶ介護老人保健施設、それに介護療養型医療施設と介護医療院が公的施設とされるわね。

 公的施設だけでも色々な種類があるわね。どう違うの?

幸子 特養は介護認定を受けた人の生活施設だけど、入所者が増えたので、2015年4月からは原則、要介護3以上と比較的介護度が重い人向けの施設になったわ。現在は要介護1、2の人は特別な事情がないと入所対象にならないの。老健は要介護者に対して介護サービスに加え、リハビリも提供して自宅復帰を目指すための施設なのよ。その点でいえば、老健は「終のすみか」とはいえないかもしれないわね。

良男 特養と老健は昔からあったような気がするけど、あとの2つは初めて聞くな。