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横浜流星 役を生きるとき、普段湧かない感情を感じる

日経エンタテインメント!

2019/9/24

2018年に主演作『虹色デイズ』など4本の映画が公開された横浜流星。19年1月期には『初めて恋をした日に読む話』(以下、はじこい)でメインキャストに抜てきされ、初めてGP帯(ゴールデン・プライムタイム:19時~23時)の連ドラにレギュラー出演した。深田恭子ふんする塾講師・順子に恋心をぶつける、髪をピンクに染めた不良高校生・由利匡平を演じてインパクトを残し、匡平の呼び名“ゆりゆり”が「Yahoo!リアルタイム検索ワードランキング」で1位になるなど、この作品で人気を決定的なものとした。

1996年9月16日生まれ、神奈川県出身。小学校6年生のときにスカウトされ、11年から活動開始。今年は主演映画『愛唄-約束のナクヒト-』『チア男子!!』、出演映画『LハートDK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』が公開された(写真:中村嘉昭)

「『はじこい』は僕にとって1番の転機となる作品になりました。今までの経験で得たものをすべて出したつもりです。

これまでは同世代の方との共演が多かったのですが、深田恭子さん、永山絢斗さん、中村倫也さんといった先輩方と一緒にお芝居をさせていただいて、得るものがたくさんありました。もちろん僕自身、精一杯真っすぐに役に取り組みましたが、匡平の魅力を引き出してくれたのは、監督をはじめ、お三方のおかげだと思っています。

1話の試写会のときに、僕はまだ『このままで大丈夫かな』っていう不安があって。そのときに永山さんがご飯に誘ってくれたので相談したら、『流星君のやり方は間違っていないから、貫けば大丈夫だよ』と言ってくれて、その言葉に救われました。中村さんは、ずっとギャグを言って笑わせてくれるんですよ。中村さんがいるだけでみんなが笑顔になって、あの場の盛り上げ方や、空気の作り方は、自分が経験を重ねてもできないものだなと感じました」

■戦隊ものの後に最初の目覚め

『はじこい』放送後の6月には、鍛えた体で表紙に登場した雑誌『anan』が、発売日前にネット書店で販売予定数が完売するなど、横浜への世間の興味は高まるばかり。主人公(田中圭)と一緒に事件の謎に迫る二階堂忍役で出演した『あなたの番です-反撃編-』(日本テレビ系)も話題になった。

「『anan』は、中学時代の男友達から『買ったよ』と連絡が来て(笑)。『何オマエ脱いでんだ』と茶化されて、恥ずかしかったけどうれしかったです。普段からトレーニングはしているんですけど、『はじこい』に集中していたら少し痩せてしまって。撮影前に元の体重に戻して、鍛え直しました。

『あな番』はすごく楽しかったです。サスペンスはもともと好きで、やってみたかったジャンルでした。緊迫感のあるオリジナル作ですし、匡平を演じた後のタイミングで、イメージの異なる二階堂役をできてよかったと思っています」

『ニコ☆プチ』や『ニコラ』(2011年~15年)でメンズモデルを経験。14年の戦隊ものの後は、深夜ドラマや『オオカミ少女と黒王子』(16年)などの青春映画で経験を積んだ。18年は単独主演を果たし、飛躍の年に

芸能界に興味はなかったが、スカウトをきっかけに10年からモデルの仕事を始めた。演じることへの最初の目覚めは、俳優デビューから約3年がたった、『烈車戦隊トッキュウジャー』が終わる頃だったという。

「戦隊もので約1年間、同じ役に向き合ったことが大きかったです。でも、(声を張って)『待て!』『お前を倒す!』みたいな戦隊もの特有の芝居がなかなか抜けなくて(笑)。オーディションでも指摘されたり。ワークショップに行って、表現の仕方にもいろいろあることを知って、もっとちゃんと頑張りたいと思いましたし、悔しさも初めて味わいました。ちょうど高校を卒業する頃だったこともあって、この世界で勝負しようと決めました」

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