不動産銘柄で失敗も、小型株にコツコツ投資し復活

「日経ヴェリタス」創刊以来の名物コラム。毎回1人の個人投資家を取り上げ、その人の投資歴の泣き笑いを赤裸々に紹介しています。
今回はかえるさん(42)。兵庫県在住のファイナンシャルプランナー。休日は妻と2人の小学生の子どもとキャンプに行くのが楽しみ。

2005年~

かえるさん 流行に乗らない

工業高校卒業後に土木設計の仕事に就いていたが、将来もらえる国民年金の金額が月7万~8万円程度しかないことを知り、投資を決意。とりあえず当時上場していたスターバックスコーヒージャパンを2株、計5万円ほどで購入したところ、数日後に値上がりして売却して数百円の利益を得たことで「これはいける」と投資にはまる。2~3年かけて100冊ほど投資関連の書籍を読みあさった。

その後は、不動産の流動化が流行していたことから、シーズクリエイトやアーバンコーポレイション、インボイスといった関連銘柄に相次ぎ投資した。

08年~

リーマン・ショックの影響で保有株が軒並み上場廃止や倒産に追い込まれたほか、その他保有していたメーカー株なども下落し、600万円あった元本は半減。とはいえ「何年もどん底は続かない」と気を取り直し、ジオマテック(6907)やイーギャランティー(8771)、富士機械製造(6134、現FUJI)など、将来性が見込める銘柄には積極投資を続けた。

12年~

アベノミクスにより待ちに待った上げ相場が到来。忍耐強く持ち続けたかいあって、資産額は16年ごろに2000万円を超えた。世界経済への成長期待から海外株への投資も検討したが、個別株の分析は難しいと判断。先進国株や世界株の指数に連動する投資信託も手掛けるように。

今の資産構成は4割が日本株、3割が投資信託、残り3割は現預金や保険など。日本株では自動車用ホースのニチリン(5184)や半導体設計開発のトレックス・セミコンダクター(6616)など約15銘柄に投資。不動産流動化の流行に乗って失敗した反省から、地に足をつけてものづくりに取り組んでいるメーカーが主力だ。足元では子どもの教育資金などで取り崩すことも多いため資産は2000万円前後で足踏みしているが、65歳までに3000万円以上に増やしたいと考えている。

[日経ヴェリタス2019年9月15日付]

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