家買いたいがパート代はこづかい 妻の家計改革の成否家計再生コンサルタント 横山光昭

自分が自由にできる部分がある程度残り、その中で収めるために、今月必要で優先すべき支出は何かを考えて、お金を使えるようになったEさんは、食費、日用品などの購入の仕方を改めることができるようにもなりました。こづかいの使い方と同じように優先度を考え、暮らすために必要なもの、なくてもよいものを切り分けるようになり、「無駄が出ない」ことを目標とし、支出を下げていくことができました。こういった意識が水道光熱費にも向き、オール電化で電気代がかさんでいたところを、必要のない部分は消すなど単純なことをしただけで、水道代も含めて5000円も下げることができました。これはかなり大きな削減だと思います。

「ゆとりがあるはずなのに…」は危険信号

結局Eさんの家計は毎月4万円の黒字家計となり、さらに削減出来そうな部分は削減していこうと、次に取り組むことを考えているようです。これとともに、住居についてはやはりエレベーターが付いている、行動を妨げないマンションがいいという思いは変わらないようです。中古でもよいので、今のマンションの売却価格以内、もしくは多少足が出ても、住宅ローンを組まずに貯蓄で払っても老後資金に響かない程度に抑えたものをゆっくり探したいと考えるようにもなりました。お金をすぐに使わない予定にできるのなら、今の預貯金はゆっくり投資信託の積み立てに回し、インフレに負けない資産形成を目指すこともできます。これについては今後、勉強をしながら取り組んでいくこととしました。

お金を自由に使えることが癖になり、その後のことを客観的に考えると、それを続けていたら老後破綻、老後貧乏となることが見えるはずなのに、改善できないという人は少なくありません。それは、ご主人が働き盛りで収入が多いとか、子どもにお金がかからなくなって急にゆとりができたように感じる人などに多いように思います。

ゆとりがあるはずなのに貯蓄が増えない、そういったことに気が付いたら、危険信号が出ていると思ってください。実際にはゆとりがないことを自覚し、改善に向け何ができるかを自分の欲望を抑えつつ、冷静に客観的に考えていくことが、将来の改善にもつながることです。

(「もうかる家計のつくり方」は隔週水曜更新です)

横山光昭
(株)マイエフピー代表、mirai talk株式会社取締役共同代表。顧客が「現在も未来も豊かな生活を送ることができる」ことを一番の目標に、独自の家計再生・貯金プログラムを用いた個別の指導で、これまで1万件以上の赤字家計を再生。著書は累計100万部を超える『年収200万円からの貯金生活宣言』シリーズ、累計65万部の『はじめての人のための3000円投資生活』シリーズがあり、著作合計88冊、累計270万部となる。講演も多数。
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ビジネスパーソンの住まいと暮らし
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