家買いたいがパート代はこづかい 妻の家計改革の成否家計再生コンサルタント 横山光昭

これらEさんにかかるお金と、パート代はどうしているのかと尋ねると、少々驚いたような表情をされました。話を聞くと、パート代はいわば副収入的なもので、趣味で得ているようなもの。家計に入れる必要はなく、自分が欲しいとか、やりたいと思うことに使ってよいと考えていたので、家計に入れるということは考えたことがなかったそうです。夫に家計が赤字であることを伝えてもパート代には触れられなかったので、それでいいのだと思っていたとのことです。

2人暮らしにしては多すぎると思われる支出とEさんのパート代のあり方を変えると、Eさん夫婦の家計は大きく変わることができそうです。ただ、変えるためにはEさんの家計に対する考え方や、今までのお金の使い方について考え方というか、感覚を変えていかなくてはいけません。急には変えられない部分ですので、相談に通ってもらいながら、少しずつ変化していただくことを期待して関わっていきました。

支出に優先度、食費・日用品代を削減

まず、パート代は、なかなか家計に入れようと思う気持ちになれません。自分の自由にできるお金が減るという思いと、自分が稼いだお金であるという思いが強いようです。ただ、そう主張してしまうと、夫が稼いだお金は夫が自由にしてよいと考えても不思議はないことになります。金額の大小ではなく、一家としてどう考えるかを夫を交えて話し合うようにしていくと、3カ月を過ぎた頃より、少し柔軟性が見えてきました。パート代は家計に入れるけれど、家計からEさんにこづかいを4万円、渡すことを約束しました。

夫のこづかい7万円は、Eさんがパート代と釣り合うようにと設定していた金額です。夫は毎月全額を使っているわけではないということなので、Eさんとの釣り合いをとる目的もあり、1万円減らして6万円にすることにしました。この結果、2人のこづかいは月に合わせて10万円の予算です。これだけ自由に使える金額があるのであれば、今までよりは多少我慢する部分が出るにしても、満足するようにお金を使うことはできるはずです。

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ビジネスパーソンの住まいと暮らし
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