元が取れない食べ放題 シニアは発想転換で得をする経済コラムニスト 大江英樹

日常的にちょっと外食をする、例えばお昼に近所のそば屋に行ったり、日曜日の昼にファミリーレストランに行ったりするのと違って、たまには少し豪勢に外で食べようという機会はあるでしょう。和食でいえば会席料理であったり、フレンチやイタリアンであればコースでいただいたりすることがあります。あるいは会社で若い人と一緒に居酒屋に行くと幹事の人がコースで頼む場合があります。そんなとき、次から次へ出てくる料理に自分はもうこれ以上は食べられないと思っても、若い人に付き合ってつい食べてしまうことがあります。

好きなものを、好きな量だけ

こうしたコースでいただくというのも、多くのシニアにとっておなかの負担が大きいのではないかと思います。人によっては年をとっても若い人同様にたっぷり食べることを楽しめる健たん家もいるでしょうが、少なくとも私にとって食べ過ぎは身体に負担をかけるので決して良いことではありません。

これに対してビュッフェが良いのは他の人に合わせることなく、自分のペースで自分の好きな物だけ食べ、後は食べないでいることができるという点です。シニア層が子供や孫を連れて行く場合もコース料理とは違って、それぞれが遠慮せずに自分の好きなものを選んで食べられます。若い世代がたくさん食べるのを見て楽しみながら、食べられる分量だけ食べるということもできます。

シニアにとってビュッフェの最大の効用は食べない放題であるという発想の転換を持つべきです。「元をとろう」とか「たくさん食べてやろう」というのは若い人に任せておいて、自分のペースで好きなものをゆったりと楽しむことを最優先にすれば、食べ放題は楽しいものになるのではないでしょうか。

「定年楽園への扉」は隔週木曜更新です。次回は10月3日付の予定です。
大江英樹
野村証券で確定拠出年金加入者40万人以上の投資教育に携わる。退職後の2012年にオフィス・リベルタスを設立。著書に「定年3.0 50代から考えたい『その後の50年』のスマートな生き方・稼ぎ方」(日経BP)、「定年男子 定年女子 45歳から始める『金持ち老後』入門!」(同、共著)など。http://www.officelibertas.co.jp/
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