元が取れない食べ放題 シニアは発想転換で得をする経済コラムニスト 大江英樹

写真はイメージ=123RF
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ランチビュッフェとかディナービュッフェという方式のいわゆる食べ放題はいつの時代も若い人を中心に人気があります。確かにビュッフェの魅力は(1)好きなものを食べられる(2)欲しいだけいくらでも食べられる(3)食べ物の種類も多くバラエティに富んでいる(4)コース料理よりコストパフォーマンスが良いように感じる――といったところにあるのでしょう。実際、家族で行くとなかなか楽しいものです。

店側がもうかりやすい

ところがシニア世代になると量的にそれほど食べられないため、ビュッフェはあまりお得ではないと感じる人も多いでしょう。これはあながち的外れではありません。なぜなら飲食店の粗利益はざっくり言えば価格-材料費であり、そこから家賃、人件費、光熱費などがまかなわれて最終的な利益となります。

例えば千円の定食の材料費が300円だとすると粗利益は700円です。このお店がビュッフェスタイルにして一人2500円で提供したとします。仮にお客が3倍食べても材料費は300円×3=900円ですから粗利益は2500円-900円=1600円です。もちろんケースバイケースの面はありますが、一般的に店にとって食べ放題は単品メニューに比べもうかりやすく、お客側は若い人でかなりたくさん食べる人でもなかなか元はとれないと言ってもいいでしょう。

したがって元を取ろうと考えてもあまり意味はありませんし、こだわるべきではありません。むしろビュッフェでは様々な料理を楽しむことができるという満足感を重視した方が良いと思います。

シニアにお勧め 「食べない放題」

加えて言えばシニア世代は好きなだけ食べられるという食べ放題に魅力を感じるよりも「食べない放題」が大きな魅力だと考えた方が良いと思います。食べない放題とは一体どういうことなのでしょうか。それは「食べる量を自分でコントロールできる」ということ、そして「自分の好きな物だけを食べ、後は食べなくても良い」ということなのです。