大海原が湯船、開放感に浸れる絶景リゾート宿10選

■5位 吉祥CAREN(静岡県東伊豆町)370ポイント
緑とのコントラスト抜群

13年に全面改装。相模湾と伊豆大島を眼下に眺める露天風呂は檜(ひのき)造り。「ラグジュアリー感とプライベート感がたまらない。『秘密にしたい』との声も」(吉田さん)。木々に囲まれた高台で、「伊豆の緑と海の青に癒やされる。晴れた日は海面に月光が描くムーンロードが楽しめる。まさに絶景」(川尻さん)。

約300平方メートルの全てがスパというフロアがあり、水圧マッサージやエステなどが充実。好みのアロマオイルやネイルケア用品の無料サービスがあり、「女性目線のたおやかな雰囲気がいい」(本多さん)。女子旅のリピーターが多い。

(1)伊豆急行伊豆熱川駅から送迎バスで約10分(2)2万8000円~(3)https://www.kissho-caren.com/

■6位 浜千鳥の湯 海舟(和歌山県白浜町)340ポイント
家族・カップルでゆったり

太平洋を望む岬の先端で、大海原に乗り出す船に見立てた旅館。「浜千鳥の湯」は混浴で、「ロケーションが素晴らしく海を一望できる絶景。専用の入浴着が用意あり、気軽に楽しめる」(藤田さん)。それぞれ趣が異なる3つの貸し切り露天風呂が、海へ下りる道に点在し、予約不要、無料で入れる。「家族やカップルで楽しめる」(杉本さん)

平屋建てや2階建てのメゾネット、アジア風など多様な客室を用意し、別荘や海外にいるような感覚を味わえる。秋冬はクエ料理を出すプランも。午後10時ごろからオープンする館内の夜鳴きそば屋が宿泊客に好評。

(1)南紀白浜空港からタクシーで約10分(2)2万9028円~(3)https://www.hotespa.net/hotels/kaisyu/

■7位 ホテルミクラス(静岡県熱海市)300ポイント
自分だけの広い特等席

旧大月ホテルを全面改装し、2007年開業。「熱海サンビーチを見下ろす風呂は横長で広く、自分だけの特等席を独占できるうれしい設計」(石井宏子さん)。男性用は13階、女性用は8階で「太平洋が一望でき、初島が見えることも。熱海海上花火大会の打ち上げ会場が目の前。風呂や部屋から楽しめる」(沓掛さん)。

完全個室のトリートメントスパがあり、ホテル独自のマッサージ「アロマプレッシャー」を受けられる。レストランでは地元食材を使ったフレンチを提供。バーも高級感のある内装で非日常が味わえる。東京都内から新幹線で約45分で、毎週末のように訪れる客も。

(1)JR熱海駅からタクシーで約5分(2)1万8056円~(3)https://www.micuras.jp/

■7位 インフィニートホテル & スパ 南紀白浜(和歌山県白浜町)300ポイント
浴槽3つ、風光明媚な眺め

1400年の歴史がある白浜温泉の中心から少し離れた小高い丘の上に17年に開業。「風光明媚(めいび)な眺望を日本三古湯のひとつで楽しめる」(遠間さん)。海や空をテーマにした3つの浴槽があり、「個性的な湯船からいろいろな海の表情を眺められる」(山田さん)。

イタリア出身のシェフがイタリアンを、副支配人を兼務する料理人が和食を担当。食事目当てに通う客も。「地元南紀の海産物や肉、野菜を使っており、連泊して両方楽しみたい」(柳沢さん)。ジムやエステルーム、内装にこだわった喫煙室、旅行関連の書籍を集めたライブラリーなど、滞在客を飽きさせない。

(1)南紀白浜空港から送迎車で約5分(2)2万2500円~(3)https://hotel-infinito.co.jp/

■9位 吟松(鹿児島県指宿市)290ポイント
南国の海風浴びて爽快

薩摩半島の最南端にあり、錦江湾に面する。「海風が気持ちいい。穏やかな気持ちになれる」(山田さん)。「エメラルドグリーンの海と空を見下ろす爽快感は南国ならでは」(杉本さん)。庭園の吟松ガーデンは南国情緒を感じられると人気。夜はライトアップされ、カップルや夫婦が夜風を楽しむ。

薩摩揚げや黒豚、さつま汁など郷土料理を用意。料理卓の中央から温泉が湧き出る珍しいテーブルでの食事を楽しめる。「お食事がユニークで面白い」(沓掛さん)。客室付きの露天風呂は陶器や石造りなどバリエーション豊か。

(1)JR指宿駅からタクシーで約5分(2)1万4000円~(3)https://ginsyou.com/

■10位 蟹御殿(佐賀県太良町)270ポイント
月光浴、カニ料理にも舌鼓

太良嶽温泉にある一軒宿。国内最大の干満差を誇る有明海を望み、名称通りカニ料理が自慢。「有明の食と絶景を徹底的に追求した宿。様々な海の表情と、地元の竹崎カニの濃厚さと甘みは別格」(石井さん)

檜造りやジャグジーなど6種類の露天風呂がある。月光浴を楽しむ海辺の「月あかりテラス」や地元の甘酒を味わえる談話室などはアジアのリゾート風の内装。「バリのリゾートのような温泉。どのシチュエーションでもすてき」(吉田さん)。誕生日にはフルーツ盛り合わせを振る舞い、還暦祝いには赤いちゃんちゃんこを用意。こまやかな気遣いで人気の宿だ。

(1)JR肥前大浦駅から送迎車で約5分(2)1万5000円~(3)https://www.kanigoten.com/

リゾート感が売り 開業や改装相次ぐ

シンガポールの高級ホテル「マリーナベイ・サンズ」が2010年に開業。その屋上プールが周囲の景色との境目を感じさせず、空と街に溶け込むような「インフィニティ(無限)プール」として話題になった。日本では海岸沿いの温泉の宿泊施設が、同様な感覚で温泉につかれる「インフィニティ風呂」で注目を集めている。露天風呂の湯に身を委ね、空や海に溶け込んだり、浮かんだりするかのような感覚で、癒やされるという。

ランキング上位には、ここ数年で開業や改装した施設が並んだ。スタイリッシュで、非日常感やリゾート感を売りにしている。「泉質よりも眺望を楽しむスタイルで、リフレッシュできる」(ツーリズムワイズラボ代表の山田祐子さん)

今回は西日本の施設に人気が集まったが、「完全な露天風呂なので冬は寒い。暖かい西日本の施設が力を入れているのでは」という声があった。「太陽光の具合で湯面の色が変わり、1日に何度入浴しても楽しめる」と山田さん。温泉宿選びの新しいポイントになりそうだ。

ランキングの見方 数字は専門家の評価を点数化。宿泊施設の名称(所在地)。(1)交通アクセス(2)1泊2日2食付きのサービス料込みの価格(税別、1人当たり)(3)施設URL。写真は1位が三浦秀行、ほかは施設提供。

調査の方法 温泉に詳しい専門家の協力で「インフィニティ風呂」のある宿泊施設22軒をリストアップ。「施設全体のやすらぎ感」「リゾート気分が味わえる」「空と海との一体感」の観点から専門家が1位から10位まで順位付けし、編集部で集計した。(宇都宮想)

今週の専門家 ▽石井宏子(旅行作家)▽石川望(フォトグラファー)▽川尻宣明(JTB商品企画部)▽沓掛麻里子(日本温泉協会会員)▽杉本圭(温泉カメラマン)▽遠間和広(温泉ソムリエ家元)▽藤田聡(温泉研究家)▽本多美也子(旅行ジャーナリスト)▽柳沢美樹子(旅LABO本郷代表)▽山田祐子(ツーリズムワイズラボ代表)▽吉田裕之(関東東北じゃらんデスク)=敬称略、五十音順

[NIKKEIプラス1 2019年9月14日付]

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