60畳まで対応の床拭きロボット ルンバとも連係可能
注目の新製品や新サービスをピックアップ、市場性や開発者の声などから、日経トレンディ記者が大胆に「ヒット予報」をする。今回取り上げたのは、アイロボットジャパンのロボット掃除機「ブラーバ ジェットm6」だ。
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●実勢価格/6万9880円(税別)
●サイズ・重さ/幅270×高さ90×奥行き252mm・2.2kg
●最大稼働面積/約60畳
●充電時間/約3時間
●発売日/7月26日
「ルンバ」でロボット掃除機のトップシェアを握るアイロボットジャパン(東京・千代田)が、「床拭きロボット」の上位機を投入した。新機種の「ブラーバ ジェットm6」は、外出先からの遠隔操作機能や、家全体の「間取り図」を描いて効率的に拭き掃除をする機能を搭載。いずれも、最近のロボット掃除機の上位機が売りにしている機能だ。
上部にカメラセンサーを搭載し、最初の数回の走行で部屋の形状や家具の位置などを記憶。その後は「キッチンの床だけを拭く」といったエリアごとの指定ができる。また水拭き用の水タンクの容量が増え、水拭き可能な広さが60畳と、従来機の12~20畳から3倍以上に増えた。ロボット掃除機のルンバi7と組み合わせれば「ごみを吸った後に床拭きで仕上げる」といった連係も可能だ。
水拭き用とから拭き用の2種類のクリーニングパッドがあり、装着すると自動的に動作モードが切り替わる。付属の2枚のパッド(水拭き用、から拭き用)は洗濯して繰り返し使える。この他、使い捨てパッド(7枚950円、税込み)を選ぶこともできる。
水拭きすれば、掃除機では難しい皮脂などの汚れも落ちる。掃除機をかけた後のフローリング上で水拭きをしてみたところ、使い捨てのパッドが黒くなるほど汚れが取れた。フローリング上で素足で過ごすことが多い人には、欠かせない存在になりそうだ。
都市部はフローリングのみの住宅が増えており、潜在需要はロボット掃除機に迫る。家中を1台で掃除できるようになったのは大きい。同社によれば、ロボット掃除機を含めた機種別シェアでトップ5に入るなど好調。
(注)「ブラーバ ジェットm6」は、ルンバ900シリーズとも19年内には連係可能になる。
[日経トレンディ2019年10月号の記事を再構成]
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