在宅介護、費用の目安は月5万円 周囲に協力求めて終のすみかを選ぶ(上)

幸子 仕事をやめてしまうと、いずれ来る自分の老後のためのお金が足りなくなってしまう可能性があるのでお勧めできないわ。ファイナンシャルプランナーの柳沢美由紀さんは仕事をやめずに介護をするコツとして「公的な介護保険サービスや会社の介護支制度を調べてできるだけ利用すること、周りの協力を得られる仕組をつくることが大事」と話しているわ。

 ひとりで抱え込まないってことね。

幸子 そう。会社の上司に事情を話して理解を仰いだり、介護プランを考えるケアマネージャー、家族や親類、ご近所などに支援してもらえるネットワークをつくるってこと。自分で全部やろうとせず「介護のプロジェクトリーダーの立場になる」という心構えが大事だそうよ。

■「何が足りないか」を明確に
ファイナンシャルプランナー 柳沢美由紀さん
在宅介護の費用を抑え効率化するには、「何が足りないか」を明確にすべきです。例えば家族が夜まで不在なので、その間のサービスをお願いしたいなら、それが可能な事業者や施設を探します。次に事業者や施設に属するケアマネージャーさんに介護プランを考えてもらうという手順です。先にケアマネさんを選ぶと、その人が所属している事業者や関連する施設のサービス内容に引きずられて、希望のサービスを受けられないこともあります。
定年退職などの際に早々と将来の介護に備えたリフォームをする人もいますが、実際に介護保険の対象になってからにすべきです。その後のリフォーム費用なら介護保険で1~3割の負担ですみますし、どんなリフォームが必要になるかも、必要が生じた後でないと正確にはわかりません。(聞き手は編集委員 田村正之)

[日本経済新聞夕刊2019年9月11日付]

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