名古屋の人気おはぎ専門店が上京 バリエーション豊富
注目の新製品や新サービスをピックアップ、市場性や開発者の声などから、日経トレンディ記者が大胆に「ヒット予報」をする。今回取り上げたのは、名古屋から東京に進出したおはぎ専門店「OHAGI3(おはぎさん)」だ。
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●所在地/東京都台東区浅草1-31-4
●営業時間/10時~18時
●定休日/不定
●開業日/2019年8月9日
名古屋市内に3店舗を構えるおはぎ専門店「OHAGI3(おはぎさん)」が、関東第1号店を東京・浅草にオープンした。伝統的な和菓子であるおはぎを現代風にアレンジしており、色とりどりの見た目が楽しめるのが特徴だ。
浅草店では、定番の粒あん、黒ゴマ、きなこ、ココナツ、こしあんなどの8種(各税込み220円)に加え、季節限定品(税込み280円)を用意。購入時には3個、6個、9個が入る箱を選び、好きなおはぎを組み合わせて購入できる。
飽きさせない工夫もある。粗糖を使ったあんこは甘さ控えめ。サイズが小ぶりなため、一度に複数個食べられる。中の米は、もち米とうるち米を配合したベーシックなものから、雑穀米を使用したものもあり、バリエーションが豊富だ。実際に食べてみると米の粒が際立った食感が楽しめた。
店頭では和をテーマにしたドリンクも提供する。「OHAGI3 LATTE」は、抹茶やきなこなどの和素材を1つ選び、カフェラテにトッピングする仕組み。アイスとおはぎ、わらび餅を組み合わせたパフェもあり、浅草の街歩きの「お供」として話題を呼びそうだ。
関東上陸には、TSUTAYA店舗や書店で様々な商品を仕掛けるMPD(東京・渋谷)との資本提携が背景にある。ホリデイズ社長の落合裕一氏は、「いずれはTSUTAYAの併設店舗としても広げていきたい」と狙いを語る。
「インスタ映え」と「和菓子」の組み合わせは斬新。一方で、店内にイートインエリアがなく、その場でおはぎを食べられないのは残念。増え続ける外国人観光客をどこまで取り込めるかがカギを握る。
[日経トレンディ2019年10月号の記事を再構成]
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