日経Gooday

2019/9/21

from 日経Gooday

少々専門的になりますが、アルデヒドというのはアルデヒド基(-CHO)という構造を持つ物質の総称です。このアルデヒド基には、酸素と炭素の二重結合したカルボニル基(-C=O)があり、反応性が高くたんぱく質と結びつきやすいのです。そして、それによりたんぱく質がAGEs化して変性・劣化していきます。

このアルデヒド、お酒と密接な関わりがあります。お酒の中に含まれるアルコール(エタノール)は、体内でアルコール脱水素酵素によりアセトアルデヒドに変換されるのです。

「アルコールが体内で分解されて生じたアセトアルデヒドも、同様にたんぱく質と結合し、アセトアルデヒド由来のAGEsができます。つまり、アセトアルデヒドには、AGEsの生成を促進してしまうという作用があるのです」(八木さん)

つまり、お酒をたくさん飲んで体内にアセトアルデヒドができる人ほど、糖化が進み、AGEsが生成されるということです。実際、八木さんは、同志社大学の糖化ストレス研究センターの研究から、実際に飲む頻度が高い人ほどAGEsが体内に多く蓄積していることが確認されたと話します。

「私たちは、皮膚のAGEsの蓄積と生活習慣の関係を確認するため、日本人244人の生活調査とAGEsの測定を行い、結果を解析しました。生活習慣の中で相関関係が認められたのが、喫煙経験、飲酒習慣、睡眠時間です。飲酒習慣については、下のグラフのように、飲酒頻度が週4日以上のグループは、週3日以下のグループに比べてAGEsの蓄積量が高くなりました。ただ、現時点では飲酒量との関係は明確になっていません」(八木さん)

日本人244人(20~59歳)の生活調査(飲酒習慣など)と右上腕内側部における皮膚中蛍光性AGEsの測定を行い、結果を解析した。その結果、週に4日以上飲酒するグループは3日以下のグループに比べてAGEsの蓄積量が多かった。グラフ内の「(16)」などの数字は該当する人数を示す。(Anti-Aging Medicine. 2012;9(6):165-173.)

中でも最も注意しなくてはならないのが「酒を飲んで顔が赤くなる人」、つまりアセトアルデヒドを分解するALDH2(アセトアルデヒド脱水素酵素)の活性が低い人だと八木さんは話します。

(日経Gooday編集部)

[日経Gooday2019年9月9日付記事を再構成]

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