MONO TRENDY

私のモノ語り

KREVA 20年以上活躍、ローンで買ったサンプラー

2019/9/13

ヒップホップアーティストのKREVAさん

ヒップホップアーティストのKREVAさんが、ソロ活動15周年を迎えた。今では珍しくなくなったヒップホップだが、メジャーな存在へと押し上げるのにKREVAさんが果たした功績は大きい。そんなヒップホップ界のベテランが19歳のころに購入したサンプラー(音源を取り込んで再生する装置)「AKAI MPC3000」。1994年に発売され、世界中のミュージシャンに愛用されてきた名機は、二十余年を経た今もKREVAさんのクリエーティビティーを支えている。

■音楽のプロになるためにローンで買った名機

AKAI MPC3000

この「AKAI MPC3000」は、僕が購入したころすでに、ヒップホップやダンスミュージックかいわいで、いい機材だと評判でした。当時僕は洋服屋さんでアルバイトしていて、そこの店長がDJもやっていて、これを持っていたんです。自分が一緒に活動していたグループのDJも使っていました。この先、音楽のプロとしてやっていくために必要な、買うべきものだと思いました。

とはいえ、約30万円もする機械です。10代の僕には高額すぎる買い物です。渋谷の「えちごやミュージック」という楽器店で、「ローンが組めるよ」と教えてもらったのですが未成年で学生の僕は審査に通るはずがない。店から母親に電話して「機材を買うためにローンを組みたいんだけど、親の承諾が必要なんだ」と説得して、なんとか手に入れました。今思うと、人生で初のローンでしたね(笑)。

「人生最初のローンで買いました」

大きな買い物でしたが、倍返し以上にたくさんのものを返してくれました。KICK THE CAN CREW初期の作品のほとんどで、これを使っていましたし、今も現役です。ただ、20年以上も使い続けたので、ところどころさびたり、故障して動かないボタンも出てたりしてしまいました。それで昨年、ビンテージ機材の修理やカスタムペイントをしている方にお願いしてメンテナンスしました。色もマットな黒に塗りなおしてもらい、小さくて見にくかった画面をLEDに替えるなどして完全に生まれ変わりました。音は変わることなく、修繕したことで今まで使えてなかったボタンをストレスなく操作できる。今までは流れを途切れさせたくなくて、使いにくいところは無意識に避けていたことに気づかされました。

「AKAI MPC」シリーズは、この3000をはじめ結構持っています。4000が出たときは、発売日に即金で買いましたし(笑)、後継機も1000と500を購入、2500は会社からプレゼントでいただきました。ですが、結局よく使うのは3000や4000です。オーバーホールしてからは3000のほうが出番は増えました。

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