マネー研究所

投信調査隊

低リスク型投信に脚光 値動き小さく、初心者向き QUICK資産運用研究所 清家武

2019/9/11

ではどんな投信が人気を集めているのだろうか。国内追加型株式投信のうち、標準偏差が3%以下の低リスク型投信について3年間の資金流入額でランキングしたのが下の表だ。これをみると「東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)(愛称:円奏会)」などの債券比率が高いバランス型ファンドや「野村PIMCO・世界インカム戦略ファンド」などの円ヘッジ外債型ファンドが目立つ。

さらに、安定志向の強い投資手法といえば「積み立て投資」が挙げられる。積み立て投資は1回あたりの投資金額が小さいため「損をしている」「利益が出ている」という感覚が小さくなりやすいのが利点だ。

経済学に心理学を応用した行動経済学に「人間は投資で損したときに大きな精神的苦痛を受ける」という考え方がある。「プロスペクト理論」と呼ばれ、例えば「投資でもうけたときの喜びより損をしたときの苦痛のほうが3倍大きい」などと説明する。これは人間の脳の構造として、喜びより苦痛のほうが記憶に刻み込まれやすいとされているからだ。低リスク型投信や積み立て投資は精神的な負担が相対的に軽く、投資初心者に向いているといえるだろう。

ただし低リスク型投信や積み立て投資で必ず損失がでないわけではない。投資を長期間続ければ経験則上は利益が出やすいとされているが、投資に充てる金額はあくまで余裕資金の範囲で考えることが重要だ。

マネー研究所 新着記事

ALL CHANNEL