インドの大学に直接電話

しかも柿本氏の行動力は国内にとどまらない。「世界の理系のトップ大学といえば、米国のマサチューセッツ工科大学(MIT)やインドのインド工科大学(IIT)。インド国内の企業の給与水準は低いので、米シリコンバレーの企業から高収入で迎えられる。米オラクルに年収3500万円で雇用されたという話も聞きます。日本の企業もIITの人材に興味を持ち始めていた」

インドにも進出(写真右から3番目が柿本社長)

しかし、柿本氏はインドの大学にコネクションがあるわけではない。サイトでIITの電話を調べ、直接電話してアポを求めた。「新卒で入ったワークスアプリケーションズでは問題解決のために最短コースで、何をすべきか、ストレートに突き進むすべを学んだ。インドには学生と企業の接点になるカフェなんてなかったが、学長に我々のミッションそして実績を説明するとすごく理解してくれた」。日本企業のスポンサーも獲得し、IITにも次々カフェを開いた。さらに米国の名門大学ブラウン大学などの前にカフェを開くなど海外進出を加速させている。

インターネットをベースにしたビジネスではなく、柿本氏がこだわったのはリアルな交流の場だった。「このカフェに優秀な学生がたくさん来ている。これほど企業の人事担当者にとって納得できる空間はないと思う」と自信を見せる。

学生と企業のリアルなプラットホームを創出した柿本氏。「今も苦労の連続ですが、毎日、『知るカフェっていいね』と3人ぐらいの人にほめられる。それを励みにがんばっている」と笑う。

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