Men's Fashion

3D解析でオーダースーツの着心地アップ 三陽商会

トピック

2019.9.11

アパレル各社のオーダースーツ参入が相次ぐなか、三陽商会がこのほどパーソナルオーダースーツブランド「STORY & THE STUDY」の1号店を東京・銀座に開業した。東大発ベンチャーのSapeet(東京・文京)が開発した体形の3D解析技術を取り入れ、より着心地のよい補整を可能にした。工場と売り場をデジタルで結び、最短2週間で完成させる短納期も売り物にする。




■スーツは4スタイル4万9000円から

「STORY & THE STUDY」はメンズとレディースの双方を扱う。メンズはスーツが4スタイル。英国正統派「ブリティッシュオリジナル」、ボックスシルエットの「リラクシングトラッド」、柔らかい芯を採用したほどよい膨らみ感の「イタリアンモダン」、軽さを追求した「ニューテーラード」を用意した。価格は税別で4万9000円から。

入り口にはアイパッドを4台用意し、生地やデザインを選ぶことができる

フィッターが8カ所ほど採寸するのに加えて、タブレットを使い、なで肩の傾斜や屈伸体といった体形や姿勢の特徴を数値化、可視化する。その解析結果を基に4つのスタイルそれぞれに用意された15種類ほどのサイズ見本を合わせ、ツーピースのスーツでは69カ所、スリーピースでは97カ所というこまかな補整で仕上げる。生地やデザイン選びにはタブレット端末を活用。「オーダーをより身近に感じてもらう面白いしかけを提案していく」という。

デジタルサイネージでお客の体の特徴を可視化。肩の傾斜や姿勢の特徴をビジュアルで見せる

■採寸から最短2週間で完成

銀座の売り場と生産工場である福島県のサンヨー・インダストリーをデジタルで結び、店頭で受けたデータをそのまま工場に送信し、最短2週間でスーツが完成する。

「STORY & THE STUDY」は9月6日に改装オープンした「GINZA TIMELESS 8」内。天井が高く開放的で、男女同じ売り場で対応する。