「ドクロは自由の象徴」ゴルフウエアのタブーに挑戦ゴルフウエア「マーク&ロナ」 松村智明・キューブ社長に聞く

ロゴマークはどきりとするスカル(ドクロ)。ニットやパンツには大胆で豪華なラメや刺しゅう。最近、こんないでたちの男女がゴルフ場でやたらと目に付くようになった。「MARK & LONA(マークアンドロナ)」がそのウエアのブランドだ。ブランドを手掛けるキューブ(東京・港)の松村智明社長は「もっとゴルフに自由を」と唱える業界の革命児。伝統を重んじるゴルフのタブーに次々と挑戦する。異色のウエアは既存ブランドでは満足できない富裕層や若年層の支持を集め、売り上げは10年で倍増。「ゴルフ場が変わらないのなら、ユーザーから変えるしかない」。松村社長に市場活性化の秘策を聞いた。




■預託金ビジネスのゴルフ場はルール変えにくい

スカルモチーフは松村さんにとって自由の象徴でもある。「自分を変える、自己主張を出せるということでもあります」。ブランドが掲げるテーマは「ゴルフに、自由を。」

――スカルモチーフのウエアは禁止というゴルフ場はまだあるそうですね。プレー人口は縮小し、ゴルフウエア市場は保守的です。あえて挑戦するのはなぜですか。

「スカルモチーフどころか、マナーに厳しいゴルフ場ですと、大きなワンポイントも蛍光色も派手柄もNGです。迷彩柄ももちろんだめ。基本は無地ですからね。紳士のスポーツだからかどうかはともかく、これはこれで伝統的で面白いなとは思います。日本のゴルフ場は預託金ビジネスで会員制ですのでお金を預かっている分、メンバーから言われたことを守らないといけない。だからゴルフ場のルールは変えにくいのです」

「でも2年ほど前からずいぶん服装の窮屈さが緩和されてきた印象を受けます。以前は足首を見せるのはだめでしたが、多くのゴルフ場で短いアンクルソックスがOKになりました。静岡ではTシャツでのプレーが解禁になったところもあります。本当に名門といわれるゴルフ場は別として、今のままではお客が来てくれないという危機感があるのでしょう」

スカルが大胆にプリントされたニット。ゴルフ場で目に付くことが多くなった

――マークアンドロナのウエアは奇抜で派手なものが多いですね。何から着想を得たのですか。

「私はスーツなどのデザインにかかわった後、大手スポーツブランドグループでゴルフウエアの企画に携わりました。ストリートファッションブランド『シュプリーム』が全盛の時代で、ゴルフウエアでもストリート寄りの商品を考えていました。スケートボードとゴルフって同じだよね、という感覚です。その後、日本で展開するゴルフブランドをディレクションすることになり、2007年にマークアンドロナの前身であるブランドを米国で立ち上げました。スカルはそのころから使っています」

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