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「自分を不自由にしているもの」から自由になるためのノウハウが詰まっている

「自分を不自由にしているもの」から自由になるためのノウハウが詰まっている

仕事、人間関係、健康維持など私たちには思い通りにいかないことが多い。なぜ、日常生活でいくつもの「不自由」を感じてしまうのか。その原因のひとつは、身の回りのモノやコトをすっきりと整理整頓できない点にある。整理をしようと思ったら「書き出す」ことが一番だ。今回紹介する『やりたいことを全部やる!メモ術』では、目標の実現に近づくためのノウハウを仕事術の達人が指南している。

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臼井由妃氏

臼井由妃氏

著者の臼井由妃さんは1958年東京生まれ。33歳で結婚し、その後、病身の夫に代わって経営者となります。独自の発想法を生かすとともに、持ち前の行動力を発揮。ヒット商品を次々と開発することに成功しました。そのおかげで、多額の負債を抱えていた会社を、年商23億円の優良企業に導いたのです。また、行政書士や宅建などの資格を、短い期間で次々と取得。そのユニークな勉強術にも定評があります。経営コンサルタントとして活躍する傍ら、時間術や仕事術に詳しいビジネス作家としても活躍する臼井さんは日本テレビ「マネーの虎」の出演者としても知られています。

「書き出す」ことでスッキリ

本書は、単なる「メモの書き方の指南書」ではありません――。冒頭で著者はこう断りつつ、読者に伝えたいメッセージを明確に示します。それは誰もが、やりたいことをやる「自由」を手に入れてほしいということです。 やりたいことを実現できないのは、なんらかの「不自由」があるからです。不自由の原因を突き詰めると「時間」「人間関係」「お金」「モノ」――の4つに集約されます。どれ一つをとっても整理することはとても困難に思えます。しかし著者は次のように言い切って読者を励まします。「でも大丈夫、『書き出す』ことでスッキリできます」

「書き出す」ということでムダをあぶり出し、余計なものを「捨て去り」、本来の目標や夢に「集中」して、それを実現していくための本です。
「(1)書き出す→(2)捨てる→(3)集中する」という3段階方式で、自分を不自由にしているものから自由になって、「やりたいことを全部やる!」。
(はじめに 3ページ)

4つに仕分けして吟味する

メモの作り方は簡単です。自分の抱えているものを、頭に浮かんだ順番に書き出していけばよいのです。全部書き出したら一度眺めてみて、明らかに自分でやらなくてもよいこと、他人に頼めることは省きます。そして、残りを4つに仕分けします。経営コンサルタントである著者が、実際に自分の今の状況を振り返って、メモをつくってみました。出来上がったのは、重要度と緊急度を目安にした次のような仕分けです。

 
【著者がつくった4つの仕分けの例】
(1)緊急かつ重要なこと 本書の執筆、多くの方に読んでもらえる「術」を徹底的に考える
(2)重要なことだが緊急度はないこと プロフィール写真の撮影、次回作の情報整理
(3)緊急度は高いが重要ではないこと 友人の誕生日プレゼントの手配、恒例になっているビジネスランチの予約
(4)緊急度も重要度も見いだせないこと 何となく続いている仲間の飲み会、マンション理事会の集まり(実態は単なる飲み会)

リストに残すのは、緊急かつ重要なことだけです。そして、これに集中して取り組むのです。注意するのは、「書き出す」行為はあくまで手段であるということ。嫌々では続きません。そこで、著者は、楽しく書き出すノウハウをいろいろと紹介します。手帳や付箋の使い方、ノートの選び方などです。

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