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進学校の素顔

「東大王」鍛えた 開成・クイズ研究部の早押し特訓 開成中学・高校(上) 教育ジャーナリスト・おおたとしまさ

2019/9/8

その傍らで上級生はノートに細かい文字を書き連ねていた。クイズの問題集を解きながら要点を書き抜く。そうやって基礎力を鍛えるのだという。塾の宿題をせっせとこなす生徒もいる。欠席、遅刻、早退――、すべて自由だ。

中1生に「なぜクイズ研究部に入ったの?」と尋ねてみると、「有名になりたいからです! でも現実はそんなに甘くありませんでした」と笑った。

■「テレビに出られてよかった」

2018年度の部長を務めた高3生、後藤弘さんに話を聞いた。日本テレビ系「高校生クイズ2017」で準優勝を果たした実力者で、決勝ラウンドの舞台となった米国で数々の珍場面や迷言を残して一躍有名になった。後輩もあこがれる存在だ。

あこがれの後藤弘先輩(後列中央)を囲む中学1年生の部員たち

――なぜクイズ研究部に?

「歓迎会の雰囲気がいいなと思いました。スポーツなどと違ってスタートラインがみんな一緒なのもいいところです。同級生は20~30人いましたが、結局5年間続けたのは10人弱でした。ここ2、3年は新入生が80人くらい入部します」

――活動内容や目的は?

「『競技クイズ』という早押し形式のクイズの腕を磨いて、大会で勝つことを目指します。大会には大小ありますが、夏の『高校生オープン』、大学生まで参加できる3月の『abc』が特に有名です。基本的には問題集を読み込めば強くなれます。自分たちで大会を主催することもあるので、問題づくりもやります。1人700問ずつとか、ノルマがあって結構大変です」

――クイズでの成果は?

「いくつかの大会で優勝しました。テレビにも出られたし、他校の人と仲よくなれたこともよかったです。24歳以下が参加する『ボツワナオープン』で準優勝したのは、自分のなかでは誇りです」

――大学生になっても続けますか。

「大学生になってからの方がテレビに出る機会が多いので、出てみたいですね。大学ではプログラミングを研究したいと思っています」

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