株主優待もらうなら いつ、どんなタイミングで買う?要チェック!株主優待の基本(下)

日経マネー

写真はイメージ=PIXTA
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株主優待の基本シリーズの第2回「株主優待で何がもらえるのか 2位は金券、1位は?」では、稼ぎ方について紹介した。3回目は、いつ購入すればよいのかといった優待銘柄の買い方を取り上げる。

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Q1:優待銘柄を買ったらすぐに優待がもらえる?

【A1】特定の日に株主名簿に名前があることが必要

優待実施企業は、特定の日に株主名簿をチェックして優待品を送る株主を決める。この特定の日を割当基準日(権利確定日)と呼ぶ。年1回実施なら1年に1日、年2回実施なら1年に2日ある。

権利確定日に名簿に名前が載っていれば、その期の優待品は受け取れる。その日に名前がなければ、かつて何年間株主であったとしても優待品は受け取れない。

割当基準日は銘柄ごとに異なる。決算時期に合わせ、3月または9月の最終営業日と定めている銘柄が多い。ごく一部だが、15日や20日など月末以外の特定の日付や、任意の日とする会社もある。

株を買ってから株主名簿に掲載されるまでには、2営業日のタイムラグがある。つまり、割当基準日の2日前(中1日)までに株を買っておかなければ優待品は受け取れない。この2営業日前の日ことを「権利付き最終売買日」と呼ぶ。株を手放した場合も、名簿から名前が削除されるまでに2日かかるので、権利付き最終売買日の翌日に株を手放しても、優待品は受け取れる。なお、名簿に載るまでのタイムラグは、以前は3営業日だったが、2019年7月16日から2営業日に短縮されているので注意してほしい。19年の9月権利確定銘柄の権利付き最終売買日は9月26日だ。

Q2:どんなタイミングで買えばいいの?

【A2】独特の値動きを見極めた方がよい

権利付き最終売買日に株を買い、翌営業日(権利落ち日と呼ぶ)に手放せば、株価下落リスクを最小限にして優待品を受け取れると考えがち。ところが、権利落ち日には株価が大きく下げることが多い。

権利付き最終売買日は配当の権利取り日でもある銘柄が大半。配当と優待価値の合計分だけ株価が下がってもおかしくない。

実際には相場次第。最近は権利落ち日のかなり前から下げ始める銘柄も増えている。権利落ち日だけに着目すれば、同じ銘柄でも株価が上がる期もあれば、配当金額と優待の合計よりも下げる期もあるといった具合だ。

権利落ち日に下げた株価は、次の権利付き最終売買日に向けて徐々に回復していくパターンが多いが、これも、前期と同じ値動きを演じるとは限らない。

優待と配当は手に入れたが、それ以上に株価が下がったら、結局は損ということになる。高値づかみを避けるため、過去の配当落ち前後の値動きで買いタイミングを探るのは有効だが、思惑通りにならないこともあると心得ておこう。

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