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日本酒100種をセルフで飲み比べ 訪日客の人気店に世界で急増!日本酒LOVE(13)

シングルオリジンの日本酒は「テロワールブース」に陳列

「KURAND」に来る外国人客は6割が欧米系、4割がアジア系だという。そのほとんどは外国の人気レビューサイトでの口コミにひかれて来店している。中国や韓国・台湾のメディアからの取材依頼が多いという。

渋谷・新宿・池袋など、ターミナル駅近くに店があることも外国人客を獲得できている理由の一つ。さらに他の要因もある。

例えば、渋谷店の入り口には人気サイトによるおすすめ店の認証を掲示するほか、飲み放題システムを英語で説明したボードを設置する。世界各地からのお客のスナップ写真も飾り、安心して入店できる店もアピールする。

入店した客は「最初の一杯にオススメのブース」、「季節限定ブース」などとカテゴリーに分かれた冷蔵庫の酒の中から1本を選ぶ。

蔵元が地元で生産された単一のコメ品種と地元の水で醸した酒は「シングルオリジン」と呼んで「テロワールブース」に陳列。ワイン好きな欧米人などがすごく興味を示すブースだという。壁には英語で説明した日本地図もあり、各地に旅した気分を味わいながらシングルオリジンを飲み比べできる。

飲み比べコースには甘口コース、辛口コースなどもある。「外国人のお客様の中には日本酒ビギナーも多く、初心者は100種類から1本を選ぶのが困難です。ブースに分けることで選びやすくなります」と辻本さん。同店の日本人客は20~30代がメイン。この売り方はカジュアルに楽しみにいたいという日本の若者にも好評だ。

左から、肉に合う酒、犬と猫のストーリーが外国人に人気の酒、チーズに合う酒

またリカー・イノベーションでは、海外事業部に所属するイギリス人の男性スタッフが渋谷店で月に1回、外国人向けのイベントを開催するほか、年に数回、蔵元を呼んでイベントも開催している。

イベントは英語や日本語が入り交じって盛り上がる。そこで話題になるのは、同社プロデュースのユニークな酒。例えば、チョコに合う山廃仕込みの長期熟成古酒の銘柄は「I love choco(アイラブチョコ)」(埼玉・寒梅酒造)。チーズに合う甘口は「Macheese(マッチーズ)」(徳島・三芳菊酒造)。肉に合う味濃いめの辛口は「29(ニク)」(岐阜・舩坂酒造店)など。他にはサムライやアニメが描かれたラベルの酒も外国人客には人気だ。

イベントなどを手がける海外事業部のクリストファー・ヒューズさんは「外国人のお客様にはラベルのインパクトが強いものや、わかりやすいネーミングの酒などが人気です」と話す。

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