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金投資は小口積み立てから 世界金利の低下、追い風に

2019/9/7

その一方で金は先物市場で投機売買の対象になってきた。価格上昇の反動から大きく値下がりすることが珍しくない点は要注意だ。価格変動リスクに耐えやすく、初心者にも手掛けやすい金投資の方法が、月1000円、3000円などと少額から買える純金積み立てだ。

定額の積み立てだと、安いときに多くの量、高いときに少ない量を買うことで平均単価を抑えやすい(ドルコスト平均法)。仮に2000年から毎月1万円ずつを積み立てていたとすると現在の資産額は約491万円。投資元本(約223万円)の2.2倍になる計算だ(図B)。

純金積み立ては主に貴金属会社が扱い、資金を現物の金に換えて保管する。引き出す際には現金に戻すか、金地金などで受け取る。最近はネット証券各社も扱っており、現物で受け取れない場合もある(表C)。

■運用コスト確認を

資産保管方法には留意したい。投資家の名義で自社資産と分ける特定保管のほか、会社の名義でする消費寄託がある。後者は保管料がかからないが万一会社が破綻すれば資産が戻らない可能性がある。コストも要確認。購入額の1.5~3%の手数料がかかり、現物での引き出しなどに手数料がかかることもある。

「低コストで投資したいなら金価格に連動する上場投資信託(ETF)が選択肢」(金融・貴金属アナリストの亀井幸一郎氏)。ETFは東京証券取引所で株と同じように売買できる。売買手数料が比較的安く、保有コスト(信託報酬)は年0.4%前後だ。

5銘柄が上場し5000~4万円程度から投資可能。「SPDRゴールド・シェア」は純資産額が4兆円強と最大。「純金上場信託」は一定数以上の保有で現物交換が可能。現物を組み入れず先物などで運用する銘柄もある。

独自の値動きをしやすい金は欧米の年金基金なども注目する資産。金融資産の5~10%を上限に分散先の一つとして勧める専門家が多い。

(藤井良憲)

[日本経済新聞朝刊2019年8月31日付]

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