お金の損、クヨクヨしたくない脚本家、大石静さん

NIKKEIプラス1

脚本家。東京都生まれ。TVドラマ「ふたりっ子」「セカンドバージン」「家売るオンナ」「大恋愛~僕を忘れる君と」など執筆。
脚本家。東京都生まれ。TVドラマ「ふたりっ子」「セカンドバージン」「家売るオンナ」「大恋愛~僕を忘れる君と」など執筆。

お金で損をしたとき、いつまでもクヨクヨと悩んでしまいます。マイルをためていたのに期限が切れてしまったとき、服を買った数日後にセールが始まったとき、2000円の現金を落としたときなどです。どうやって気持ちを切り替えればいいでしょうか。(千葉県、20代、女性)

誰もが等しく抱えている宿命は「死」。それと過ぎた時間は取り戻せないということです。

さらに人生には必ず波があります。小さなよいこと、小さな悪いこと、大きなよいこと、大きな悪いことを繰り返しつつ生きていくのが人生です。

よいことばかりではないのもまた宿命で、「禍福はあざなえる縄のごとし」なのだと思います。

悪いことの後、どう立ち直るかで、次のステップも決まってくるし、小さな失敗にクヨクヨし過ぎると、その先の人生の勢いがそがれてしまいます。

そんなことは、あなたもよくわかっていると思われます。だから「どうやって気持ちを切り替えればいいのでしょうか?」と聞いているのですよね。

ではなぜ、あなたは過ぎたことをクヨクヨと考えてしまうのでしょうか、私も考えてみました。

それは多分、その小さな損が不可抗力だと、あなたが感じているからではないですか?

しかし、あなたの相談を読み返してみると、あなたが被った損は、すべてあなた自身の責任です。

だってマイルの期限切れがそんなに悔しいなら、きちんとメモしておいて、期限切れする分は、事前にお金に換えるとかすればいいでしょう。セールの季節は決まっているのですから、マメにチェックしていたら、ミスは防げるはずです。

服を買うときは、「もうすぐセールの時期だけど、これって待っていたらセール対象になるかしら?」と聞いてみればよいことです。仲良しの店なら、「絶対買うから取っといて」とも言えるかもしれません。私はこれを言いますよ、いつも。

最後の現金を落とすに関しては、不注意以外の何ものでもないと思います。全部、あなた自身のせいで起きた損なのです。あなたがボーっとしていたから、そんなことになったのです。

損した後の気持ちの切り替えを考えるより、もうちょっと緊張感をもって生きることを考えたらどうですか? はっきり言っちゃいますけど、「ボーっと生きてんじゃねーよ!」ってことですね。

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[NIKKEIプラス1 2019年9月14日付]

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