Men's Fashion

至福の肌触りと温もり 極上ウエアで冬リゾート満喫

トレンド

2019.10.20

MEN'S EX

とっておきの冬リゾートをさらに素晴らしいも のにするために、極上のウエアで出かけよう。その温もりに包まれて、至福の旅体験を満喫してほしい。

■エルメネジルド ゼニアのカシミア×ヌートリアパーカ

素材の贅、ここに極まれり

世界で最もラグジュアリーな素材を常に追求するブランド、それがエルメネジルド ゼニアだ。スーツやジャケットだけでなく、休日服にも贅を極めた素材を惜しみなく採用している。その最たる例として今回ご紹介したいのがこのニットパーカだ。

編み地部分はすべてカシミア100%。たっぷりと糸を使い、あえてざっくりとした編みにすることで、アウターとしても使えるほどの保温力を持たせている。そして着脱式のライニングは、雲のように柔らかいヌートリアファー。カシミアと毛皮の共演がもたらす着心地は、たとえようもないほど贅沢だ。

高い保温力を持ちながら軽快なパーカ型なのでクルマ旅にも最適。ハイゲージニットの上にさらりと羽織って。 121万9000円(ゼニア カスタマーサービス)

タートルネックニット11万5000円/エルメネジルド ゼニア(ゼニア カスタマーサービス)

■ヘルノの「リゾート」ダウン

シルク、カシミア、ダウンの快適三重奏

昨年に登場した「リゾート」コレクションでは、その名のとおりウィンターリゾート用にフォーカスしたスポーティなアイテムが揃う。モダンなブルーグレーが印象的なダウンジャケットは、シルク51%+カシミア49%の表地を採用。軽量、ソフト、滑らかと三拍子揃った極上の手触りを誇る。さらにフード&チェストウォーマーは着脱可能。荷物が限られる旅先でこそ重宝する機能だ。 24万8000円(ヘルノ・ジャパン)

■ムーレーの「SIRO」

カシミア混率が高まって、よりリッチに

伊ヴェローナのムーレーは、クラシックなラグジュアリーダウン作りにおいて抜きん出た存在だ。ベストセラーモデルの「シーロ」はドレッシーなテーラードシルエットや首元にあしらったラビットファーがエグゼクティブを魅了するポイント。そして今季はそのウールカシミアモデルに、カシミア混率をより高め、さらにクラス感をアップさせた一着が加わった。格式あるホテルにも映える逸品だ。 36万8000円(ムーレー 銀座店)

■ブルネロ クチネリのカシミアスウェットパンツ

心身を解きほぐすまろやかな温もり

カシミアニットを愛用している方でも、カシミア混のスウェットパンツを体感したことのある方は多くないだろう。しかしよく考えてみれば、ニットよりもパンツのほうが素肌に近い。それゆえ、カシミアの柔らかさをよりダイレクトに感じたいならパンツこそ買いなのだ。スウェット生地の伸縮性とも相まって、心身が解きほぐされるような解放感を得られるというわけである。

ちなみに本作はコットンとナイロンをミックスし厚手に編んでいるため、すぐに型崩れしてしまうこともない。加えてこの上品な佇まいとあらば、もう試さない手はないはずだ。 21万4000円(ブルネロ クチネリ ジャパン)

ジャケット62万7000円、ベスト16万9000円、パーカ11万2000円、カットソー10万9000円、チーフ2万4000円、ソックス4万5000円、靴12万4000円/以上ブルネロ クチネリ(ブルネロ クチネリ ジャパン)

■エズマの希少獣毛ショール

生命の奇跡が生んだ神秘の肌ざわり

世界には様々な希少素材があるが、中でもとびきりレア&高級な獣毛を用いるショールブランドがエズマだ。

「レッドディア」は平均13ミクロンという極めて細い毛を備える鹿。採取量はカシミアのわずか1/3000という幻の素材だ。こちらはカシミアをブレンドし、織りを安定させている。

「ビキューナ」は“神の繊維”の別名でお馴染み。優れた保温性と滑らかさ、美しい発色から、王侯貴族の間で珍重されてきた歴史をもつ。中でも本作は一般的なビキューナ糸の1/3という超極細に紡績した逸品だ。

「キヴィアック」は極北に住むジャコウ牛の産毛。極寒地で生き抜くため、カシミアより高い保温性をもつに至ったという。

いずれも単なる贅沢さを超え、神秘的な荘厳さすら漂わせる。旅のロマンを最高潮に高めてくれるだろう。 左:12万円、中:30万円、右:22万円(以上サンモトヤマ 銀座本店)

※表示価格は税抜きです。

撮影=野口貴司(San Drago)、島本一男(BAARL)、河野敦樹、八田政玄、恩田拓治、若林武志、長尾真志、武蔵俊介、彦坂英治(まきうらオフィス)、小澤達也、生田昌士(hannah) スタイリング=四方章敬、石川英治、村上忠正 ヘアメイク/松本 順(辻事務所)、勝間亮平、JJ 構成・文=iconic、安藤菜緒子、荻山 尚、小曽根広光、甘利美緒、寺田直子 文=吉田 巌(十万馬力)、安岡将文、伊澤一臣、籠島康弘 台湾コーディネーター=矢作晃之・田中左千子(TopTaiwan) イラスト=早乙女道春、田中 斉

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[MEN’S EX 2019年9月号の記事を再構成]