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節約したのに実感なし 共働き妻の家計改善は実るか? 家計再生コンサルタント 横山光昭

2019/9/4

写真はイメージ=123RF

「老後資金をきちんとつくりたい」と家計相談に来たのは、契約社員のTさん(44)。先日の「老後資金2000万円問題」を受けて、自分たちの老後資金が不安で仕方がなくなってしまったといいます。現在、会社員の夫(44)と保育園児の息子(4)と3人暮らしですが、いろいろ節約を頑張ってみたものの、成果があるのか、お金をためられるようになっているのか実感がなく、お金が思うように使えなくなってしまったというのです。

共働きで現在の貯蓄額は約1000万円。定年まではまだ15年以上ありますし、夫には企業年金制度があるといいます。お子さんの教育費の分もこれからためていくことが可能でしょう。では、Tさんの不安の元はどこにあるのでしょうか。家計状況をうかがいながら探っていきました。

■ボーナス残らず、貯蓄が進まない現状

手取り収入は夫婦で約50万円。支出は約49万円で、かろうじて黒字の状況です。ボーナスは住宅ローンの返済があるため半分も残らず、残った分も普段買わない洋服代にしたり、娯楽費にしたりし、あまり残らないそうです。つまり、Tさんの家計状況では、今はお金がたまりにくい状況になっているということです。それを感じて、将来が不安になっているのだろうと思えました。

ただ、Tさんは冒頭で「節約を頑張ってみた」と言っています。今が頑張った末の結果であれば、今後の改善は難しいのかもしれません。しかし、もしかすると頑張り方を間違えてしまったということもあるかもしれません。さらに詳しく話を聞きました。

Tさんはお金をもっとためなくてはいけないと思ったときから、様々な節約の本を読み、節約法を学びました。その結果、食費は下がりましたし、洋服も年間予算を立てて購入していくことを基本としたので、毎月は息子の最低限のものしかかからなくなりました。娯楽費はボーナス中心に払うようにしています。生命保険も見直しをしました。

これらの取り組みで支出は下がりましたが、一方で息子に勉強をしてほしいと思い、幼児教室に通わせ始めました。また、洗剤やティッシュなどでちょっといいものを使ってみたくなり、支出が増えたものもありました。そうすると収支は結局変わらなかったのです。

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