飯豊まりえ 母から受け継いだ一粒ダイヤの指輪

演じる上で難しかったのは、目線を外さないことだったという

島に1つだけ持っていくとしたら「家族の写真」

9月6日公開の出演映画は、『いなくなれ、群青』。シリーズ累計100万部突破の河野裕さんの小説を映画化した作品だ。飯豊さんは、謎だらけの島「階段島」で幼なじみの七草(横浜流星)と再会し、島を出ようとするまっすぐなヒロイン・真辺由宇を演じる。

「『この役をやってほしい』とお話が来たので、『自分に合ってるのかな?』と思って原作を読んでみたんです。そうしたら、シンパシーを感じるような役柄で。もし真辺のように知らない島に閉じ込められたら、同じような行動をする。周りに流されて同じ行動をしないところも、似てるなと思いました。

演じる上で難しかったのは、目線を外さないことです。私と横浜さんは本当の幼なじみで、会うのは久々だったんです。だから、向き合うとなんだか照れくさくて。それに横浜さんは格闘技をやっているので、目線がブレず、グッと来るんですよ。私、こう見えて人見知りなので。思わず目線を外しては、監督に注意されてました。

独特なセリフを、自分の中に落とし込んで言うことも難しかったところですね。感情にも理解できない部分があって、横浜さんにもよく『ねぇ、これって理解できる?』と相談していました。そうして『こういうものだ、と思って、考えずにやるべきじゃない?』という結論になって、あえて感覚的に演じたところがありました」

「髪がちょうど原作の真辺と同じくらいの長さだったんです。だから自然と役に近づけたところがありました」(C)河野裕/新潮社(C)2019映画「いなくなれ、群青」製作委員会

飯豊さんがもし一人で孤島に連れて行かれるなら、何を持っていくのだろう。

「『いなくなれ、群青』は、人間の弱さを肯定してくれるところがある作品。この映画を見ることで、自分を許すという作業ができるようになってもらえたらうれしいなと思います。

島にひとつだけ持って行けるなら……家族の写真かな。家族の顔を忘れたら、嫌じゃないですか。それだけは絶対、忘れたくない。私、家族、大好きなんで(笑)」

「真辺を演じるときは、バッグを斜めがけにしたりして原作に寄せました」
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