ドローンは自動操縦

気になるドローン配送の裏側はどうなっているのか?スーパー側も取材させてもらった。

西友リヴィンよこすか店はネットスーパーとしての配送対応も行なっているということで、ドローンの対応もスムーズに行えたとのこと。

注文を受けた担当者は、店頭より商品をピックアップ

ネットから受注した担当者は、店頭より商品をピックアップ。バックヤードに持ち帰って梱包作業を行う。配送用のボックスに納められた商品はドローン担当に引き渡され、重量チェックと注文の確認など、最終チェックを行なったあと、ドローンに積載する。

ドローン担当に引き渡され最終チェックを行う

離着陸の際には、コントローラー(プロポ)を持ったスタッフがサポートにつくが実際の運行はコンピューターによる自動操縦となる。プロポによる操縦は緊急時の対応のみに限られる。西友の屋上を飛び立ったドローンは、猿島に向けて一路飛行を続ける。

コントローラーを持ったスタッフがサポートにつくが、基本は自動操縦になる
飛行状態などをモニターしている

荷物が届くと、注文したユーザーのスマホに通知されるので、通知を受け取ったユーザーは、受け取りに来るという流れだ。猿島で荷物を下ろしたドローンは、再び西友の屋上まで自動操縦で戻ってくる。

ドローンを使用した配送に関して楽天のドローンビジネスなどを担当する向井秀明氏にお話を伺った。

楽天インベストメント&インキュベーションカンパニードローン・UGV事業部ジェネラルマネージャー向井秀明氏

猿島でのドローン配送は首都圏で、商業サービスとして本格稼働するのは初の試みという。当初は1時間おきの配送など、スケジュールに余裕を持たせていたが、予想以上に利用が多かったので30分おきに変更した。配送料は500円かかるが、島内では買えないものが買えるのと、商品価格は店頭と同じなので割安に感じられたのではないかと想像しているという。

ドローン配送という物珍しさ、アトラクション的な意味合いもあって、多くの方がドローン配送を楽しんでもらえたのではないかとの分析だ。

また、猿島という人の多いエリアへの配送に関しても、全地球測位システム(GPS)に加え、リアルタイム・キネマティック(RTK)と呼ばれる基準局からの位置データを参照する技術により、数センチ以内の誤差で安全に運行できるようになったという。

(ライター 戸津弘貴)

「ヒットを狙え」の記事一覧はこちら

「マーケ・デジタル戦略」が分かるデジタルメディア、日経クロストレンド

「日経クロストレンド」では「P&Gマフィア」「AIを使ったリアル店舗の逆襲」「クルマ・鉄道を変えるモビリティ革命『MaaS』」「中国ネット企業の実情」など、次の時代を予見するマーケティング・デジタル戦略の特集記事を毎月たっぷりお届け。マーケ担当者に加えて、経営者・役員やIT担当者など、幅広い層に読んでいただいています。