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2階エスカレーターの降り口正面の棚に2列で面陳列する(八重洲ブックセンター本店)

2階エスカレーターの降り口正面の棚に2列で面陳列する(八重洲ブックセンター本店)

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は定点観測している八重洲ブックセンター本店だ。盆休みなど来店客の少ない時期もあったが、コンスタントに出る新刊が途切れなく売れ筋をつくり、昨年並みの売り上げを支えている。そんな中、書店員が注目するのは、2015年に急逝した任天堂元社長の岩田聡氏の「ことば」を集めた一冊だった。

ほぼ日の糸井重里氏が監修

その本はほぼ日刊イトイ新聞編『岩田さん』(ほぼ日)。副題に「岩田聡はこんなことを話していた。」とある通り、ほぼ日刊イトイ新聞に掲載された岩田聡さんのことばを再構成したものだ。任天堂のウェブサイトに掲載された「社長に訊く」からも一部のことばを抜粋している。要は任天堂というたぐいまれなエンターテインメント企業の社長だった人物の言行録なのだが、監修したのがコピーライターでほぼ日を起業した糸井重里氏となると、単なる言行録にはならない。2人には、人気ゲームソフト「MOTHER2」の開発をきっかけに長い親交があった。

まず前面に出てくるのは急逝した岩田氏への追悼の思いだ。岩田氏が亡くなったとき、「混乱し、こころの一部が失われたように感じ」た「わたしたちほぼ日刊イトイ新聞」は、「やがて時が過ぎ、悲しみが少し癒える代わりに岩田さんの存在が遠く感じられるようになったころ、岩田さんの本をつくることは、私たちの大切な仕事であるように感じられました」と書く。

組織で働く人を勇気づける「ことば」

岩田氏の「思想と哲学がとけたことば」は、「今でもわたしたちを勇気づけますし、とてもリアルに行く道を示してくれたりもします」という。そうしたことばを7つの章に分けて編集している。うち1章は「岩田さんを語る。」として、糸井氏と、任天堂代表取締役でゲームクリエーターの宮本茂氏がそれぞれ岩田氏について語る。

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