野人・岡野さん「為せば成る」 常に動いて脱ストレス元サッカー日本代表・現ガイナーレ鳥取代表取締役GMに聞く(下)

日経Gooday

岡野 それまで僕は、一度もタイトルを取ったことがなかったので、タイトルを取りたいと思ったのかもしれません。結果的に、天皇杯やリーグ優勝など一気に7つものタイトルを取ることができました。つらい時期もあったけど、自分を信じて続ければチャンスが巡ってくることを実感しましたし、振り返れば、「ジョホールバルの歓喜」以降も、楽しい現役生活だったと思います。

――現役時代、「ここぞ」という場面で、ベストパフォーマンスを発揮するために心がけていたことは何ですか?

岡野 僕は細かいことを気にするような繊細な選手ではありませんでした。例えば、自己管理をきっちりするために、風邪予防にうがい薬でうがいをする選手もいたけど、僕はうがいすらしませんでした(笑)。でも、当たり前のことかもしれませんが、しっかり睡眠を取り、自分に合う食べ物で栄養を摂取し、食べたものはしっかり燃焼させてパワーに変え、出すものは出す(排便)というサイクルはできていたと思います。「この食べ物がいい」という情報は世の中に出回っていますが、やはり自分で試して、自分の体に合う食べ物(栄養)を探すことは大事だと思います。

悩んでも現状は変えられない「行動あるのみ」

――岡野さんの体と相性がいい「パワーフード」は何ですか?

「親の食育のおかげで骨折とは無縁です」

試合前は食事をすぐパワーに変えるために、うどんなどの炭水化物を取っていました。それと、僕にとってのたんぱく源となるパワーフードは鶏肉です。幼い頃から鶏そぼろをよく食べていて、今も鶏肉を食べると体の調子がいいような気がします。ちなみに、幼い頃のおやつはいつも煮干しでした。友達の家にお邪魔して、おやつにクッキーが出てきた時はびっくりしたぐらい(笑)。親の食育のおかげで、骨折とは無縁だったようにも思います。

とにかく昔から体だけは丈夫で、大きな病気になったことはありません。今心がけていることといえば、ドリンクタイプのヨーグルトを1日1本飲むことでしょうか。毎日違う種類のものを選んで飲んでいます。いろんな菌があったほうがいいという話を聞いてから今のスタイルになりました。真相は定かではないものの、実践してみると便通がとてもいいです。一時期、接待などの席でお酒をよく飲み、食生活が乱れて太ったこともありますが、便通を良くすることや、1~2駅分歩くことを意識していると、以前よりは体は絞れました。

――ストレス解消のためにしていることはありますか?

岡野 ストレスは心と体の病気を招くと思っています。僕の場合、ストレス解消というか、ストレスをためないようにしています。鈍感力がたけているようにも思いますが、「自分は自分、人は人」という考えで、昔から他人が言うことを気にしません。

ストイックになり過ぎず、悩み過ぎず、「為せば成る」という考えが強いです。悩んでいても、不安がっても、落ち込んでも現状は変わりません。変えるためには、行動あるのみ。高校時代、大学時代、Jリーグに入ってからも、サッカーエリートではなかったからこそ、行動することで成長できて結果につなげることができた実体験がある。それが自信になっていると思いますね。