夜は冷やし、朝は温冷 シミ防ぎ肌も若返る美容習慣

日経ヘルス

■朝の1分!温冷美容

血流を一気に促進し て代謝を高め、肌を若返らせる

朝起きたときから肌がどんよりくすんでいる……。そんな老け見え肌を即効でイキイキした状態に若返らせるのが温冷美容。「活動のスイッチを入れる交感神経は41℃を超えると高まる。42℃以上のお湯でぬらした温タオルを肌に当てるとすぐにシャキッとするので、1日のスタートにも最適」(小西さん)

くすみやすい目のまわりや頬を中心に温タオルで温めた後は、保冷剤をくるんだ冷タオルで顔全体を冷やして引き締める。「温冷の温度差によって血流が一気に促進され、顔色がパッと明るくなる」(小西さん)。一度ではくすみが解消できないときは、温冷刺激を交互に数回繰り返すのも有効。「血流がより良くなり、代謝もさらにアップする」(友利さん)。

また、「肌を冷やすことで一時的に皮脂分泌が抑えられ、毛穴を引き締める効果も得られる。肌を冷やした後にメイクをすることで、メイクののりや持ちもぐんとよくなる」(小西さん)。肌温が上がりやすいTゾーンは特によく冷やそう。

■温度差30℃、気温17℃以上で血流を促進

約42℃の温プレートで肌を温め、約12℃の冷プレートで肌を冷やす美容機器を開発したメーカーがある。「30℃の温度差によって血流を促進し、肌に栄養を届ける効果が」(小西さん)。肌に温度差をつけることは、血流アップのカギ。一方、気温17℃を下回ると血流量が急激に減少するという資生堂のデータも。
疲れて老けた印象を与えてしまう肌のくすみは、1分の温冷美容で即効解決。毎日続けることでくすみにくく、ハリのある若々しい肌に近づきます!

温め用と冷やし用のハンドタオルを各1枚。冷やし用のタオルにくるむ凍らせた保冷剤も忘れずに。ハンドタオルを2回折り、中央を42℃のお湯でぬらす。42℃に設定した給湯器のお湯をそのままかけてもOK。

ぬらした部分を軽く絞って広げると、ちょうど顔の温めたい部分だけにフィットする温タオルが完成。髪までぬれないので後もラク。温タオルを顔にそっと押し当てる。肌温が低く、血流が悪くなりやすい目元やほおを重点的に温める。タオルが冷めてきたら終了。

次にタオルでくるんだ保冷剤を肌に数秒ずつそっと押し当てる。顔全体がひんやりしてきたら終了。

最後は化粧水や乳液などで保湿をした後、日焼け止めやUV下地を塗る。紫外線対策をしっかり行うことは肌の老化対策の基本だ。

■40代から血管量は減り肌の機能も低下する

毛細血管は年齢とともに減少し、特に45歳ごろからガクンと少なくなる。肌に必要な栄養素や酸素が血流によって運ばれにくくなるのはもちろん、不要な老廃物や水分を排出する力も低下。くすみがちで老けた印象の肌になっていく。


友利 新さん
皮膚科医。東京女子医科大学卒業。医師の立場から美容と健康を医療として追求し、美しく生きるための啓蒙活動を続ける。『肌老化が怖くなくなる 本気の肌トレ』(主婦の友社)など著書多数。「ベビー予防スキンケア」というコンセプトで自ら研究開発、商品化も手がける。
小西さやかさん
東京農業大学食香粧化学科客員准教授。日本化粧品検定協会代表理事。大手メーカーの化粧品の研究・開発の経験と、化学修士としての視点から美容・コスメを評価するコスメコンシェルジュとして活躍中。『効果が9割変わる「化粧品」の使い方』(青春出版社)など著書多数。

(取材・文 やまきひろみ、写真 稲垣純也、ヘア&メイク 千葉智子=ロッセット、スタイリスト 中野あずさ=biswa、モデル 島村まみ、イラスト 三弓素青、グラフ作成 増田真一) 

※ 本記事で紹介した冷やす工程を加えるのは、肌がほてるくらいの猛暑日が続く場合に効果的。それ以外の時期では、温めるだけで効果が期待できる。

[日経ヘルス 2019年6月号の記事を再構成]