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BMW 320d 新型ディーゼルの身軽な走りに驚き

2019/9/8

BMW「3シリーズ」に追加された2リッター直4ディーゼルモデル「320d xDrive Mスポーツ」に試乗した(写真:荒川正幸、以下同)


新型「BMW 3シリーズ」に追加された2リッター直4ディーゼルモデル「320d xDrive Mスポーツ」に試乗。その出来栄えは、「BMWといえばガソリン直列6気筒」といった“伝統的エンスー”の固定観念を覆す、実に印象的なものだった。

■待望の3シリーズディーゼル

若い頃の刷り込みが効いているせいか、私のような昭和世代はオーセンティックというか“定番もの”に正直、弱い。SUV全盛の世の中にまるで背を向けるように、BMWといえばスポーティーなセダン、それもやはり6気筒エンジンにとどめを刺す、という具合である。

それは今でも正論であると頭の半分では固く信じているのだが、もう半分ではそろそろその種の慣用句は見直すべきだ、と思っていたところに新型320dがガツンとショックを与えてくれた。今やBMWの神髄はディーゼルモデルにあるのではないか。少なくとも、「いろいろ言うけどしょせんディーゼルでしょ?」と食わず嫌いの方はとやかく言わずに一度試すべきである。

3シリーズの通算7代目に当たる新型G20型は2019年春に国内発売されたが、これまでのところはまず2リッター4気筒ガソリンターボの「320i」と「330i Mスポーツ」が先行していた。2019年5月になってようやく2リッター4気筒ディーゼルターボを積む320d(なぜか「xDrive」と「xDrive Mスポーツ」のともに4WDの2車種)が追加導入された。

1975年の誕生から数えて7代目となる現行「3シリーズ」は、2019年3月9日に日本での販売を開始。「320d」は、同年5月24日に追加導入が発表された

実はBMWの中ではディーゼル仕様が以前から売れ筋モデルであり、先代3シリーズのF30型では国内販売のおよそ半分をディーゼルモデルが占めているといわれていたから、BMWにとってもユーザーにとっても待望の3シリーズディーゼルということになるだろう。

ちなみに320dの発売と同時にプラグインハイブリッドの「330e Mスポーツ」と、古くからのBMWファンにはお待ちかね(?)の3リッター直6ターボ搭載の「M340i xDrive」の受注も始まったが、そちらのデリバリー開始は同年9月下旬頃になるという。

「320d」のボディーサイズは全長×全幅×全高=4715×1825×1430mm、ホイールベースは2850mm

■次々に新型を投入

型式名が従来型と同じB47型ゆえに、エンジンは以前のものをそのまま踏襲しているかと思いきや、実はかなりの変更が加えられている。そもそもN47型から、ガソリン/ディーゼルで多くのコンポーネンツを共用する最新世代モジュラーユニットのB47型に切り替わったのは2014年。その新型ディーゼルを搭載した320dが国内導入されたのは2016年春だったが、それから2年もたたない2017年末には、今回新型3シリーズに搭載されたアップデート版が既に本国では発表されていた。

つまり、デビューからわずか3年ほどで新仕様にバージョンアップされていたことになる。もともとエンジンメーカーであることを社名に掲げる意地なのかもしれないが、これほど矢継ぎ早にパワーユニットを変更しなければEUのエミッション規制に追いつかないということなのだろう。

新しいB47型直4ディーゼルターボの特徴は、ターボチャージャーがこれまでのシングルからシーケンシャルツインターボに置き換えられたこと。大小2基のターボが回転数と負荷に応じて働くもので、プライマリー側には従来通りVGT(可変ジオメトリーターボ)が採用されている。

BMWのアイデンティティーともいえるキドニーグリルには、必要に応じて空気の流入量を調整可能な「アクティブエアストリーム」と呼ばれる電動開閉システムが組み込まれている
「BMWライブコックピット」と称されるインストゥルメントパネルは、10.25インチのインフォメーションディスプレイと12.3インチのフルデジタルメーターパネルで構成されている

BMWは以前からシングルターボでも「ツインパワーターボ」(排気を効率良くタービンに導くためのツインスクロールターボを指す)を称しているため紛らわしいが、今回のエンジンは正真正銘のツインターボである。4気筒の場合、排気圧が十分に得られないため、単にターボを2基にしても低回転でのレスポンス確保に難があるが、それに対応するためのシーケンシャルターボである。またこれまで320dには採用されていなかった尿素水溶液を噴射するSCR触媒も導入された。

新仕様に改良されたB47型だが、190PS(140kW)/4000rpmのピークパワー、400N・m(40.8kgf・m)/1750-2500rpmの最大トルクなどの基本スペックには変わりがない。ドライバビリティーの向上とエミッション改善が狙いであることがうかがえる。

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