検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

笑う機会少ない人、死亡リスクは2倍 日本の中高年

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

日経Gooday(グッデイ)

声を出して笑う機会が少ない人は、週に1回以上声を出して笑う人に比べ、死亡と心血管疾患(脳卒中、心筋梗塞、狭心症など)のリスクが約1.6倍から2倍になることが、日本の中高年1万7000人を対象にした疫学研究で示されました。

ポジティブな気分が病気を遠ざける研究結果はこれまでにも

これまでに行われた研究で、ポジティブな気分が、死亡と心血管疾患のリスクの低下に関係すること、抑うつ、不安、心理的苦痛などが、冠動脈疾患(心筋梗塞、狭心症など)や脳血管疾患(脳卒中など)のリスク上昇に関係することが示されていました。また、のんきで楽天的、日常的に笑う機会が多く、外向的であることが、長寿に関係するという報告もありました。

今回、山形大学医学部教授の櫻田香氏らは、同学部が行っている分子疫学研究「山形スタディ」に参加した人々を対象に、笑う頻度と、その後の「あらゆる原因による死亡」および「心血管疾患の発症または心血管疾患による死亡(これらをまとめて『心血管イベント』と定義)」の関係を調べました。

山形スタディは、山形県内の7つの市に住む40歳以上の男女のうち、年1回の健康診断を受けていた人々に参加を呼びかけたものです。2009~2015年に2万969人を登録し、中央値で5.4年、最長8年追跡しました。

登録時点で、健康状態、飲酒、喫煙、運動習慣、学歴、配偶者の有無、過去1年間に経験した精神的ストレスの強さ、社会参加の頻度などの情報を得るとともに、声を出して笑う(以下、「笑う」と略)機会がどのくらいあるかを尋ねました。回答は、ほぼ毎日、週に1~5回、月に1~3回、月に1回未満、から選択してもらい、回答に基づいて「週に1回以上」「月に1回以上週に1回未満」「月に1回未満」の3群に分けました。

登録時点で収集された情報がそろっており、追跡を完了できた1万7152人を分析対象にしました(男性7003人、女性1万149人、平均年齢62.8歳)。

全体の82.2%が、週に1回以上笑っていました。笑う頻度が月に1回以上週1回未満の人は全体の14.5%で、月に1回未満は3.3%にとどまりました。笑う頻度が低かったグループには男性が多く、喫煙者や、糖尿病患者が多く、配偶者がいない人、運動しない人が多く見られました。

研究者たちは、これら3群の人々の、あらゆる原因による死亡と、心血管イベントのリスクを比較しました。

笑うことがほとんどない人は死亡リスクが1.95倍

追跡期間中に257人(1.5%)が死亡し、138人(0.8%)が心血管イベントを経験していました。笑う頻度が週1回以上の集団を参照群として、月1回以上週1回未満群と、月に1回未満群の死亡と心血管イベントのリスクを推定しました。

年齢、性別、高血圧の有無、喫煙習慣、飲酒習慣などを考慮して比較したところ、笑う頻度が月1回未満の人々は、あらゆる原因による死亡リスクが1.95倍になっていました。月1回以上週1回未満群のリスクは、参照群との間に有意差を示しませんでした。

心血管イベントのリスクは、月1回以上週1回未満群で1.62倍になっていました。月1回未満群では、心血管イベントを経験した人が6人しかいなかったため、分析結果の精度は低く、はっきりした結果は得られませんでした。

日本人を対象とした今回の研究で、笑う頻度が低いことは、死亡と心血管イベントの危険因子であることが示されました。

論文は、2019年4月6日付のJournal of Epidemiology誌電子版に掲載されています[注1]

[注1]Sakurada K, et al. J Epidemiol. 2019 Apr 6. doi: 10.2188/jea.JE20180249.

大西淳子
医学ジャーナリスト。筑波大学(第二学群・生物学類・医生物学専攻)卒、同大学大学院博士課程(生物科学研究科・生物物理化学専攻)修了。理学博士。公益財団法人エイズ予防財団のリサーチ・レジデントを経てフリーライター、現在に至る。研究者や医療従事者向けの専門的な記事から、科学や健康に関する一般向けの読み物まで、幅広く執筆。

[日経Gooday2019年8月6日付記事を再構成]

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

健康や暮らしに役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_